2年連続で優勝に導く決勝弾も、満足はしない。フウガドールすみだファルコンズの貪欲なエース・石井想一郎の次なる目標「今シーズンすべてのタイトルを」【U-18全日本フットサル選手権】
8月1日から4日にかけて、浜松アリーナにて第11回U-18フットサル全日本選手権が行われた。決勝戦はフウガドールすみだファルコンズとバルドラール浦安テルセーロが対戦。1-0ですみだが勝利した。 大会史上初の2連覇を達成したすみだは、昨年行われた決勝戦も1-0で試合を制している。その“1点”を2大会連続で挙げ、チームを勝利に導いたのがすみだのエース・石井想一郎だ。ゴールの後には拳を握り締め全力で喜びを表現した石井だが、試合を終えた時には満足した表情は見当たらなかった。 「他の形からも、点が取れた」 大舞台で勝利を決定づける得点を決めてもなおゴールへと向かい続ける石井が、全国制覇の先に目指すものとは──。止まることを知らないエースに話を聞いた。
反転からも点を決めたかった
──優勝おめでとうございます!率直に今の気持ちを聞かせてください。 すごくうれしいです。 ──2大会連続の決勝戦でしたが、どんな気持ちで臨みましたか? 決勝に来たからには負けられないので、絶対に勝つぞという気持ちで挑みました。 ──試合前はどんな準備をしましたか? 今回の大会にはトレーナーが2人帯同してくれていて、去年までと比べてもケアの時間を長くとることができました。リカバリーの面で、他のチームに勝れていたのかなと感じています。 ──ロングシュートが優勝を決める決勝弾となりました。得点シーンを振り返ってください。 相手のパスをカットした時に、相手GKがゴール前に戻れていなかったのが見えました。名古屋オーシャンズ戦と同じくゴールを狙う意識があったので、打ったら入ったという感じです。 ──ゴールを決めた瞬間の気持ちは覚えていますか? あまりかっこいい得点の取り方でなく、なんだか申し訳ない気持ちとうれしい気持ちが混ざって、「これでいいのか」と少し気まずさもありました。決めたことはすごく良かったですが、内容のところでは他の形からも点を取れたんじゃないかなという気持ちはあります。反転からも決めたかったです。 ──それでも、石井選手の得点が決勝点になったことは変わりありません。その勝負強さの秘訣は? やっぱり、「やよい軒」のしまほっけ定食を食べることですかね(笑)。