24.7億円相当の金塊と通貨を空港から強奪、航空会社従業員が関与 カナダ
カナダ史上最大規模の金塊強盗が発生した。 カナダと米国の当局は17日、1600万米ドル(約24億7000万円)相当の金塊と通貨が奪われた強奪事件で、6人を逮捕し3人を指名手配したと発表した。金塊と通貨はエアカナダ便でトロントの空港に到着したところを貨物施設から盗まれており、エアカナダの従業員ら2人が関与していたと当局が明らかにした。 カナダ警察当局の会見 「金と通貨は、エアカナダの航空機および承認されたトロント行きの航空コンテナで輸送された。この航空機は4月17日午後3時56分にトロント国際空港に到着した。直後に航空機から降ろされ、エアカナダの貨物施設に運ばれた。 午後6時32分に5トントラックを運転した容疑者が貨物施設に到着。容疑者は車両を荷積みドックにつけ、トラックを降りた。容疑者は偽造した航空貨物請求書をもって施設に近づいた」 地元警察は9人の容疑者を特定。少なくとも2人はエアカナダの元従業員ら。容疑者5人はカナダ国内で逮捕された後に保釈された。1人は米ペンシルベニア州で銃器を持っていたところを逮捕され、現在も米国内で拘束されている。警察はさらに3人を全土で指名手配した。 エアカナダは、この事件で訴追された従業員1人を停職処分とした。もう1人は事件発生前にすでに退職していた。 当局は約1キロの金塊と、約31万5000ドル相当のカナダ通貨を発見。また、盗まれた金で購入したとみられる約65丁の銃器も押収した。