都知事選候補者のドクター・中松氏 選挙戦最終盤で第一声 「他の候補者より能力がある」
東京都知事選(7日投開票)に立候補した発明家のドクター・中松氏(96)が5日、JR秋葉原駅前で第一声を行った。先月13日の出馬会見では高齢であることも踏まえ、街頭演説といった従来の選挙戦を行わないことを表明していたが、有権者からの要望を受けて演説を実施。車のドアを開け、助手席に座ったままマイクを握り、「自分は小学校から東大まで無遅刻無欠席。こんな真面目な人を都知事にすべき」と訴えた。 【写真】都知事選の第一声を行ったドクター・中松氏は通行人に囲まれる これまでは自身の演説の代わりに公式GPTs「答えマース」を設置し、自身の政策についての質問を本人に代わって回答する方式をとっていた。この日は選挙カーに乗り、童謡「ドレミの歌」を流しながら遊説。小さい頃に遊んだ明治神宮外苑、母校の麻布中、東大、かつて勤務した三井物産など思い出の地を巡った。そして第一声に選んだ秋葉原は、発明の部品を買うために通った場所。「秋葉原の皆さまにお礼を言いに来ました」と話し、集まった有権者と写真撮影を行うなど交流した。 演説を始めた午後6時の時点で、気温32度。こまめな水分補給に加え、自らの発明品「AVAクール」を持参し暑さをしのいだ。手のひらに乗せるだけで全身を冷やすもの。「夏の暑さにも負けません。私は他の候補者より能力がある」とアピール。体作りのために筋トレも欠かさず、「50トンというヘビーな筋トレをしている。これをやると筋肉がブツブツ切れて回復に2日かかるから、2日おきに筋トレをしてます」と力強く語った。 終始元気に演説を行ったドクター・中松氏。有権者から「100歳になっても都知事選出て下さい」と声を掛けられると、「100歳でもピンピンです」と話し、次なる演説の場に向かっていった。