Mr.Children、映画『きみの色』主題歌「in the pocket」配信決定 スペシャルムービー公開
Mr.Childrenが、山田尚子監督の待望の最新作となる完全オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』の主題歌として書き下ろした、2024年最新曲「in the pocket」を映画公開日8月30日(金)に配信限定リリースすることが決定。また、「in the pocket」の主題歌スペシャルムービーも公開。さらに、IMAX(R)での同時公開が決定し、エクスクルーシブ・ヴィジュアルも公開されました。 「in the pocket」は、柔らかくしなやかに新たな旅立ちを祝福する、そんなバンドの真っ直ぐな願いが込められています。レコーディングには、山本拓夫(sax)、西村浩二(tp)が参加。さらに、Mr.Childrenとの共同編曲に映画本編の音楽を担当する牛尾憲輔を迎え、楽曲に新しい色を添えました。マスタリングはJoe LaPorta(Sterling Sound)。また、ジャケット・アートワークは森本千絵(goen°)が担当しています。 映画『きみの色』で脚本を務めるのは、スタジオジブリや、京都アニメーションの数々の大ヒット作品を手掛け、山田監督とは『けいおん!』シリーズ以降、幾度となくタッグを組む吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』『リズと青い鳥』(2018)など山田監督作品のほか、話題作『チェンソーマン』(2022 / テレビ東京系)のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。声の出演には、日暮トツ子役に鈴川紗由、作永きみ役に髙石あかり、影平ルイ役に木戸大聖と、いま注目の若手俳優たちのほか、やす子、悠木碧、寿美菜子、戸田恵子、新垣結衣と豪華な顔ぶれが集結しました。 フランスで行われた第49回アヌシー国際アニメーション映画祭では、本作鑑賞後の観客が絶賛。「とても素晴らしい作品。きちんと色から感情が伝わってくる、大好きな作品だった」、「観客全員が一緒になって楽しんで笑って、とても温かい気持ちになった」など、大きく話題をさらい、続く第26回上海国際映画祭にて、金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞。日本作品としては5年ぶりの快挙となり、授賞式に出席した山田監督は、檀上でトロフィーを受け取り、「アニメーションは素晴らしい力を持っていると思います。これからも世界中に向けて、たくさんのアニメーションを作っていけたらと思っています」と受賞の喜びを誇らしげに語っていました。 今回新たに公開されたのはMr.Childrenによる主題歌「in the pocket」を使用したスペシャルムービー。鐘の音が鳴り響く前奏から始まる本楽曲。人が「色」で見えるトツ子、学校に行かなくなってしまったことを、家族に打ち明けられていないきみ、母親に医者になることを期待され、隠れて音楽活動をしているルイ。トツ子をはじめ、誰にも言えない悩みを抱えている3人が、とある街の片隅にある古書店で出会い、バンドを組むことになる様子が、美しい街並みや海の景色とともに映し出されています。将来に対する漠然とした不安を持つ、17歳という少し不安定な時代をふと思い出させてくれるような歌詞が、映像と重なりエモーショナルに彩っています。“音楽”を通して3人がどのように成長していくのかに期待が高まる映像に仕上がっています。さらに、本作のIMAX(R)同時公開が決定。全国51館の劇場で上映される予定で、詳細な上映情報は公式HPより順次発表されます。 また、8月16日(金)には日本テレビ系の『金曜ロードショー』で、山田尚子監督が同じく監督を務めた『映画 聲の形』が、午後9:00から放送枠25分拡大で放送予定。さらに、8月2日より毎週金曜更新で、公式Xにて展開されているミニアニメ「きみいろチャンネル」にも注目。この企画はキャラクター紹介や作品の見どころなど、本作の魅力をミニアニメで紹介する内容。合計7本を作成し、公開後まで毎週投稿予定となっており、毎週金曜が待ち遠しくなることでしょう。 本作のために特別に書き下ろされた楽曲となるMr.Childrenの「in the pocket」に乗せて描かれる、細部までこだわり抜かれた山田尚子監督の最新作『きみの色』。いよいよ公開まで2週間となり、ますます期待が高まります。 [コメント] この映画の主人公たちは 焼き上がる前の陶器のように、 少し力を加えただけで壊れてしまいそうなくらい繊細に思える。 言い換えれば、柔らかくしなやかだ。 ある日のこと(なんと偶然にも初めて山田監督とお話しする機会を頂いたその日)、 ミーティング場所の駐車場に車を停めると、 巣から落ちてしまった飛べない雛スズメを見つけた。 心配になって、拾って、家に連れて帰った。飼育方法を調べようとネットで検索すると、 どうやら落ちてしまった「巣立ち雛(そう言うらしい)」は、そこからまた親鳥と共に、 飛び立つ練習をし、成長していくらしい。 僕は慌てて、雛を発見した場所に戻り、雛を探しているであろう親鳥に謝罪しながら、 拾った場所に雛鳥を戻した。 健やかな成長を願いながら。。 あの日出会った雛鳥のように、 抱き上げるでも、背中を押すでもなく 無理に力を加えることなく、 主人公たちには その繊細さのまま、 その柔さのまま、 しなやかに強く飛び立って欲しい。 そんな歌でありたいと、 願いを込めてレコーディングさせてもらった。 ――Mr.Children 桜井和寿 (C)2024「きみの色」製作委員会