17日夜11時14分ごろ、豊後水道を震源とするマグニチュード6.6の地震があり、高知県宿毛市で震度6弱を観測しました。 【写真を見る】今後1週間は震度6弱程度の余震に注意　高知・愛媛で震度6弱　予土線は終日運転見合わせ　宿毛市内では断水も 気象庁によりますと17日午後11時14分ごろ、豊後水道を震源とするマグニチュード6.6の地震がありました。この地震により宿毛市で震度6弱、四万十市、土佐清水市、梼原町、四万十町、黒潮町で震度4などを観測しました。この地震による津波の心配はありません。県内で震度6弱の揺れを観測するのは初めてです。 「初め地鳴りが来て、ゴーいうてそれからこれは来るねぇ言うてたらいきなりズンっと横揺れしてねえ」 「あまり（家具の）固定とかしてなかったので、たんすみたいなのがあったんですけどそれが落ちてきて部屋の半分ぐらい物が散乱して片づけなきゃ…」 宿毛市によりますと40代の男性1人が過呼吸を訴え、病院に搬送されたということです。ほかにけが人の情報は入っていません。市内では、店舗内で陳列していた瓶が棚から落ちて割れたり、割れた窓ガラスや建物の瓦が道路に散乱したりしました。 根元から折れて倒れてしまった街灯も… （リポート:六車はなこ） 「午前2時半の宿毛市です。普段、住民の生活道になっている橋でしょうか、コンクリートの橋が崩落していて渡ることができません」 宿毛市ではこのほか、住宅や事務所など20戸が断水しているほか、水道管の破裂や水漏れ、にごりも発生しているということです。 県庁では地震直後から職員が参集し、夜を徹して情報収集に当たりました。 （濵田省司　知事） 「県民の人命救助を最優先にしまして、全力で災害応急対策に取り組んでいきます」 交通機関にも影響が出ています。JR予土線は始発から全線で終日、運転を見合わせています。 震度4を観測した梼原町では、倒木と落石の影響で町道松谷線が通行できなくなり、5世帯10人が孤立していますが、連絡は取れていてけが人はいないということです。