品川駅に特大パネル 静岡県沿線の魅力「出発進行」 鈴木のりたけさん(浜松出身)デザイン【東海道新幹線開業60年】
JR東海の東海道新幹線開業60年を記念し、浜松市出身の絵本作家鈴木のりたけさんがデザインした縦4・5メートル、横8メートルの特大パネルが25日、東京・品川駅の新幹線改札内にお目見えした。富士山や熱海市の海、うなぎパイなど静岡県の景色や名産を含めた沿線の魅力が温かみのあるタッチで描かれている。同じデザインのポスターが7月から、県内をはじめ計17の新幹線駅に掲示される。 同社が利用者に感謝の気持ちを伝えようと制作した。同社元社員で、新幹線を紹介した絵本作品もある鈴木さんにデザインを依頼。「あなたと新幹線と60年。」をコンセプトに、富士山を窓越しに眺める少年、帰省する親子、一世を風靡(ふうび)した同社のコマーシャル「クリスマス・エクスプレス」のワンシーンなど、東海道新幹線をイメージさせる場面も表現した。 現地で除幕式が行われ、鈴木さんと新幹線関連のものまねで人気のお笑い芸人中川家がトークを繰り広げた。鈴木さんは「新幹線との接点に思いをはせ、ほっこりしてもらえたらうれしい。(浜松名産の)うなぎパイは絵の中にどうしても入れたかった」と語った。 JR東海によると、東海道新幹線は1964年10月に開業し、これまでに延べ約70億人を運んだ。
静岡新聞社