あなたも遊んだことがあるはず…さよなら“タコの滑り台”撤去広がる 旭川常磐公園もお別れ
STVニュース北海道
老朽化などを理由に、子どもたちの遊び場が変わりつつあります。 北海道内では昭和から愛される「タコの滑り台」を撤去する動きが加速していて、旭川ではお別れ会も開かれました。 半世紀以上親しまれてきた旭川市常盤公園のタコの滑り台です。 この日も滑って遊ぶ子どもたちの姿がありました。 (旭川市民)「この滑り台は曲がったりするから楽しい」 (旭川市民)「昔ってこういう公園でしか遊ぶところがなかったから、とにかく暇さえあれば遊んでいたっていう思い出が一番強いです」 この常盤公園の「タコの滑り台」は1968年に完成し、正式名は「タコ型石の山」。 東京の彫刻家がデザインし全国的に普及した、いわば「遊べる彫刻作品」です。 いまでは旭川で唯一のタコ滑り台となりました。 老朽化がすすみ撤去されることが決まったため、旭川市がお別れ会を開きました。 (林記者)「滑り台には感謝を伝えるメッセージがたくさん書き込まれています」 「ずっとここで遊んでいました!新しくなっても子どもたちを楽しませてあげてね」など寄せ書きの数々。 地域住民に愛されてきたことがわかります。 旭川市の常盤公園ではタコの滑り台を撤去したあと、2025年春にも新しい遊び場にリニューアルします。 タコのカタチはレガシーとしてそのまま引き継がれます。 (旭川市公園みどり課 星孝幸課長)「常盤公園の中でも本当、タコ遊具というのが象徴的なものだったと思います。いまあるタコの滑り台とはまた違った形のものになりますので、改めてまた新しいタコの遊具として皆さんに楽しんでもらえればと思っております」 タコの滑り台の撤去は札幌でもー 札幌市北区の太平公園は「タコちゅう公園」の愛称で親しまれてきましたが、開園から45年が経ち園内の遊具が老朽化。 タコの滑り台は近々取り壊され、タコのカタチを残した新しい遊具へと生まれ変わる予定です。 子どもたちの遊び場はいま変わりつつあります。 函館市の「はこだてみらい館」です。 思いっきり走りまわり、モニターに映し出された魚やカメたちと競争する子どもたち。 画面にあわせて体を動かしながら遊べるゲームなど、屋内の遊び場が進化していて人気だといいます。 遊具を取り換えるのではなくソフトをリニューアルしていくという、トレンドはデジタルとの融合です。 (はこだてみらい館 岡堀裕真技術マネージャー)「いま展示しているものプラスα、最先端の技術を楽しんでいただけるようなイベントをご用意しております」 老朽化とともに昭和の時代から長年親しまれてきた遊具が姿を消す中、子どもたちの遊び場は変わりつつあります。