１９日に開幕した「ねんりんピック」鳥取大会。 全国から約１万５０００人のシニア世代が鳥取県に集まっています。 各地で繰り広げられている熱戦、まさに生涯現役の活躍の様子を取材しました。 総合開会式は荒れ模様の天気のため、予定を急きょ変更して屋内で開かれ、全国から集まった選手・役員の代表約２０００人が参加しました。 鳥取市　深澤市長： 「ねんりんピックはばたけ鳥取２０２４の開会を宣言します」 ねんりんピックは１９８８年に始まった６０歳以上のスポーツと文化の祭典で、毎年全国持ち回りで開催されています。 鳥取県では初めて開かれ、県内１９の市町村で２９種目が行われます。 開会式では、三笠宮家の長女・彬子さまがお祝いの言葉を述べられました。 三笠宮彬子さま： 「大会を通して、多くの方が健康と福祉に対する理解を深められ、参加者同士の友情を育み、実り多き時間を過ごしていただきますことを祈りつつ、私よりのあいさつといたします」 開会式のあとのアトラクションでは、ダンスやしゃんしゃん傘踊りが披露され、県外からの参加者を魅了しました。 さらに、ステージに姿を見せたのは、人気お笑いコンビ・ガンバレルーヤ。 大山町出身のまひるさんとよしこさんが参加者にエールを送りました。 岐阜県の選手： 「競技はソフトボール。最低一つは勝ちたい。鳥取砂丘に行けたらいい」 東京都の選手： 「７０代、楽しみますね。楽しみでしかない。もちろん優勝でしょう」 京都府の選手： 「団長なんですよ。怪我をしないよう、無事に京都に全員帰れるように」 ２０日から競技が本格的にスタート。 このうち鳥取市ではサッカーが行われ、鳥取県のチームと香川県のチームが熱戦を繰り広げました。サッカーには６４チームが出場。４チームずつ１６ブロックに分かれてのリーグ戦です。試合は２０分ハーフの４０分間。選手交代は８人以内で、再出場が可能です。 序盤から押し気味に試合を進める鳥取チーム。前半中盤で一挙に７人を入れ替える奇策に出ます。 鳥取県の選手： 「怒涛の７人交代ですね。計画どおりです」 大幅にリフレッシュした鳥取ですが、香川に先制点を許します。 その後も鳥取はゴールを狙いますが０対１のままホイッスル。惜しくも敗れました。 鳥取県の選手： 「初めてのことなので楽しいですね」 「しんどい、でも楽しいですね」 鳥取市で開催されたボーリングの交流大会。２０日の個人戦には、９２人が出場しました。 赤いユニフォームの鳥取県の選手たち。ストライクを連発していました。 鳥取県の選手： 「わきあいあいと楽しんでいます。交流がやっぱりいいので全国大会は最高です」 太極拳の交流大会。全国から５２チーム、３５３人が参加しました。 １チーム６、７人の選手が４分間の演武を披露。表現力や動きが揃っているかなどをポイントに審査されます。２チームが参加した鳥取県、北栄町のチームが４位に入りました。 ４位に入った北栄町のチーム： 「うれしいです。感激しています。ほかの選手が鳥取の雰囲気を楽しんでくださってて、地元としてうれしいです」 一方、シニア世代の文化の祭典にはこんな種目も。若桜町で開催された「健康マージャン」。 ルールは一般的な麻雀と同じですが「お金を賭けない・酒を飲まない・たばこを吸わない」の「３ない」を掲げ、ゲームとしてのマージャンの楽しさを追求するのがこの「健康マージャン」です。 しかし、テーブルを囲む参加者の表情は真剣そのもの。まさに「勝負師の目」です。 島根県の選手： 「まずまずですかね。いいですよね、色々な方とできてね。普段と違うマージャンなんで楽しいです」 兵庫県の選手： 「調子、ベリーグーよ。最後、やけくそでね。ドラのカンスーピンをリーチかけたらそれがツモってトップ。雨の憂さ晴らしや」 そのほかにもテニス、水泳などの競技が行われ、シニア世代が楽しく全力で挑戦、選手、役員、応援団など約１万５０００人が全国の仲間と交流を深めました。 競技は２１日まで行われ、２２日午後から鳥取市のとりぎん文化会館で総合閉会式が開かれます。