１０月１４日、インド準備銀行（中央銀行）のダス総裁（写真）は、金融サービスにおけるＡＩ（人工知能）と機械学習の世界的な利用拡大は金融安定リスクにつながる可能性があると述べた。写真はインドのガンジナガルで昨年７月撮影（２０２４　ロイター／Amit Dave）

[ムンバイ １４日 ロイター] - インド準備銀行（中央銀行）のダス総裁は１４日、金融サービスにおけるＡＩ（人工知能）と機械学習の世界的な利用拡大は金融安定リスクにつながる可能性があると述べた。 ニューデリーで開催されたイベントで「ＡＩに過度に依存することは、特に少数のテクノロジープロバイダーが市場を独占する場合、集中リスクにつながりかねない」と指摘。こうしたシステムの障害や混乱が金融セクター全体に連鎖し、システミックリスクが増幅される可能性があると付け加えた。 インドの金融サービスプロバイダーはチャットボットやパーソナライズドバンキングを通じ、顧客体験向上、コスト削減、リスク管理、成長促進のためにＡＩを活用している。 ダス氏は、ＡＩの利用が進むとサイバー攻撃やデータ漏洩などに対する新たな脆弱性が生じると語り、各銀行による適切なリスク軽減措置が必要との認識を示した。 ＊カテゴリーを追加しました。