【まるも亜希子の「寄り道日和」】麻布台ヒルズに登場した「FREUDE by BMW」に行ってきました
日本一高い高層ビルの称号を新たに獲得し、話題となっている麻布台ヒルズ。その一角にドーンとBMWのエンブレムが鎮座しており、BMW初のカフェ&バーやアパレルショップ、オーナーラウンジなどが融合したブランド体験ストア「FREUDE by BMW(フロイデ・バイ・ビーエムダブリュー)」になっているんです。ずっと行ってみたくて、ようやく叶ったのですが想像以上にステキな場所でした。 【この記事に関する別の画像を見る】 エントランスには、ドイツ本社の博物館に行ったときにも出会えなかった、1978年登場のスーパースポーツカー「M1」がいきなりお出迎え! 展示車両は不定期で変わるそうなのですが、このときはBMWオーナーズクラブ会長のご厚意で、貴重な実車が展示されていたそうで、こんなに間近で見られるとは思っておらず感激しちゃいました。あまりに珍しいことなので、日本に観光で来られた海外の方も、このM1を目当てに来店される方がけっこういらっしゃったとか。もう1台、テラス側のエントランスには「XM」が展示されており、しげしげと眺めていく方が多かったですね。事前にWeb申込をするとその時の試乗車リストの中から試乗も可能。もし空きがあれば当日でも試乗できることもあるそうですよ。 そして、カフェ&バー「B」は日本とドイツの食文化を感じられるメイン料理やスイーツ、ドリンクが揃っていて、夕方からはアルコールメニューもあるんです。私はランチタイムだったので、「シュペッツレ黒毛和牛のラグークリームソース」のランチセットをオーダー。ドリンク付きなので「フレンチルイボスティースパークリング」というノンアルコールスパークリングをいただいたのですが、これがものすごく美味しくてびっくり! ランチセットはもう1つすごく迷ったメニューがあって、実は1週間後にもう一度行って「ドイツ風オリジナルルーベンサンド」もいただいちゃいました。 で、このカフェ&バー「B」にはクルマ好きの心くすぐる仕掛けがあるんです。実は、店内のインテリアをよーくよーく見回してみると、あちこちにキドニーグリルをモチーフにしたデザインが使われているんですよ。行った時の楽しみが半減しちゃうのであまり言いませんが(笑)、1つだけ種明かしをしちゃうと、おひとり様用のコンセント完備のソファ席に注目。この丸いテーブルの上には、全部べつべつの車種のキドニーグリルがさりげなく描かれているんです。私が座った席は……おっといけない。喋りすぎるところでした。たくさん通って、全部のテーブルの車種を見たくなっちゃいますね。夜になるとムーディーなカウンターバーのところにもキドニーグリルがあるので、ぜひ実際に行って見つけてみてくださいね。 さて、このFREUDE by BMWには2階もあって、階段かエレベーターで上がるとまずド派手なコラージュが楽しい通路のディスプレイが目に入ります。日本でのBMWの歴史が散りばめられていて、幕張本社時代の写真に思わず「懐かし~」。あれからもう20年以上経ったんですね。そして、バーガンディーのマットや上質なソファで洗練されたラグジュアリー空間となっているのが、限られたオーナーだけが利用できるというエクスクルーシブラウンジ。今回、特別に見せていただいたんですが、忙しい毎日でもここで少しゆったりとくつろいでパワーチャージする、なんて光景が目に浮かんで羨ましい限り。お隣りには、オーダーメイドプログラムなどでじっくりと愛車選びができるアトリエもありました。 そしてもう1か所、ちょっとここだけ和な感じで雰囲気が違うぞと思いつつ歩いてきてみると、表札に文字はなし。でも、ものすごいオーラが放たれている場所です。ここは、わずか8席のための日本料理店「無題」。だから表札に文字がないんですね。日本文化やおもてなしの心を発信する意味を込めて、確かな腕が評判の若き料理人・鈴木智之氏が丁寧な仕事でもてなしてくれるそう。完全予約制で、BMWオーナーでなくても誰でも利用できるとのことなので、いつか特別な日に行ってみたいなと思いました。現在発売中の集英社『eclat(エクラ)』では、建築を得意とするフォトグラファー・金子美由紀さんがこの無題をはじめ、FREUDE by BMWの写真をものすごく美しく撮ってくださっているので、よろしければチェックしてみてくださいね。クルマ好きの人もそうじゃない人も、いろいろ楽しめる場所だと思います。私も今度は、17時以降に電車で行ってオリジナルカクテルを楽しみたい!
Car Watch,まるも亜希子