景観形成指定建築物を改修した、北海道函館の一棟貸しの宿〈Portside Inn Hakodate〉
コロカルニュース
■1885年に廻漕業者が建て、市民に親しまれてきた函館市の景観形成指定建築物 北海道函館市の歴史的建造物が多く残っている西部地区。赤レンガ倉庫や函館山へ徒歩圏内で、函館観光のメインエリアである赤レンガ倉庫群や八幡坂、日本三大夜景で知られる函館山ロープウェイから徒歩圏内でありながら、閑静な住宅街のあるエリアです。 【写真で見る】石造り風の外観やアーチ窓といった和洋折衷のデザインが建築時のまま残っているのが特長。 そんな西部地区には、函館市の景観形成指定建築物に指定された建物がありました。この建物は、廻漕業者だった旧遠藤吉平商店が1885年(明治18年)に建てたとされています。 同物件は函館市西部地区の一角に佇み、これまでは商店やバーとして街のひとを迎え入れていましたが、数年前にカフェが撤退してからは空き物件となっていました。地域住民の方々からも親しまれている建物でしたが、近年老朽化が進行し、「どうにか活用してほしい」という声が多くあったそうです。 ■〈SOIL Nihonbashi〉などを手がけるStapleによる函館のお宿 そんな声を受け、立ち上がったのが〈SOIL Nihonbashi〉や〈SOIL Setoda〉など場やまちの企画や開発、運営を一気通貫で行う〈Staple〉の子会社である〈Staple函館〉です。 活用方法を検討し、約9か月間の設計・施工期間を経て内装をリノベーション。2024年1月10日に一棟貸しの宿泊施設〈Portside Inn Hakodate(ポートサイドイン ハコダテ)〉としてソフトオープンしました。2024年春からはさらに外壁の工事を行い、2024年初夏のグランドオープンを予定しています。 ■石造り風の外観やアーチ窓、瓦屋根などの意匠を残した和洋折衷な造り 景観形成指定建築物を、当時の職人技を踏襲するイメージで改修しているのが〈Portside Inn Hakodate〉の特長です。れんが壁に漆喰を塗った石造り風の外観やアーチ窓、瓦屋根といった和洋折衷のデザインが建築時のまま残っています。家具や備品はアンティークのもの、北海道の作家の作品を中心に選定されています。 また、〈Portside Inn Hakodate〉はリビング、ダイニング、キッチン、バスルーム、ベッドルームのすべてを貸し切れる、1日1組限定の一棟貸しの宿泊施設です。15時のチェックインから翌12時のチェックアウトまで、広さ112平米のプライベートな空間を満喫できます。 函館観光、まちぐらし体験をする拠点として、おひとりさまやカップルでの利用だけでなく子連れでも使いやすいのが魅力です。 さらに宿泊利用だけでなく、イベント利用も対応しているため函館の新鮮な食材と、ワインや地酒を持ち込んだパーティー利用も叶います。 information Portside Inn Hakodate(ポートサイドインハコダテ) 住所:北海道函館市大町9-14 TEL:050-8882-5586 一泊料金:7万円~(人数により変動あり、イベント利用5万円~) Web:〈Portside Inn Hakodate〉公式ウェブサイト Instagram:〈Portside Inn Hakodate〉公式Instagram *価格はすべて税込です。 writer profile Riho Nakamori 中森りほ なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。