高岡「蜂の巣」で民泊事業計画 運営の姉妹、改装し観光拠点に
高岡市東藤平蔵でカフェや雑貨店などが入居する民家型ストア「蜂の巣」を運営する姉妹が、新たに民泊事業を始めようと、準備を進めている。インバウンド(訪日客)を含めた宿泊客に観光の拠点にしてもらい、にぎわい創出につなげたい考えだ。2人は「地域の魅力を発信する場にしていきたい」と話す。来春のオープンを目指す。 「蜂の巣」は、姉の茅原一代代表(54)と妹の室河右子副代表(53)が2002年から運営。姉妹らで手ぬぐい専門店を始めるため、両親が学生寮に使っていた持ち家を改装したのがきっかけで、開業を目指す人にも空きスペースを提供した。現在は4店舗が入居する。 開設当初は注目を集め、イベント時は1日約500人が訪れることもあった。ただ、現在は徐々に来場者が減少しており、もう一度「蜂の巣」を盛り上げたいと、民泊事業を始めることにした。 2階の3部屋を宿泊スペースに充てる方針。9月ごろから改装工事に入る。インバウンドも誘致したい考えで、そば打ちや着物の着付け体験なども検討する。 宿泊客に自転車のレンタルも考えており、街巡りを楽しんでもらう。国宝瑞龍寺や高岡大仏といった観光名所のほか、お薦めの飲食店などを盛り込んだオリジナルマップを作成する予定。2人は「『蜂の巣』をきっかけに、高岡に多くの人が訪れてほしい」と話している。