高倉健出演作「幸福の黄色いハンカチ」「ブラック・レイン」を含む計5作品、BS松竹東急にて5夜連続放送
BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)では、「日本の名優シリーズ 没後10年 高倉健特集」と題して、2月27日(火)夜8時より高倉健の代表作5作品を5夜連続で放送する。 【写真】名優同士の共演…高倉健とマイケル・ダグラス ■日本カデミー賞で最優秀主演男優賞を4度受賞した高倉健 “健さん”の愛称で親しまれた国民的俳優・高倉健。生涯で205本もの作品に出演し、4度の日本カデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。寡黙で情に厚く、孤独の影をまとった役柄を多く演じてきたが、デビュー作である1956年のアクション映画「電光空手打ち」以来、70年代前半にかけてのヒット作「日本侠客伝」「網走番外地」「昭和残侠伝」シリーズの出演によって、一躍昭和を代表する任侠映画のスターとなった。 今回の特集では、そんな任侠スターのイメージを一変させるきっかけにもなった出演作「幸福の黄色いハンカチ」を含む、高倉健出演作品「ブラック・レイン」「遙かなる山の呼び声」「ホタル」「鉄道員(ぽっぽや)」の計5作品を放送する。 ■マイケル・ダグラスや松田優作らも出演する「ブラック・レイン」 2月27日(火)夜8時からは、マイケル・ダグラスや松田優作ら日米のスター共演が話題になった「ブラック・レイン」を放送。ニューヨークで発生した殺人事件の犯人・佐藤(松田優作)を逮捕したニック(マイケル・ダグラス)とチャーリー(アンディ・ガルシア)は、大阪へ護送中に佐藤を取り逃がしてしまう。捜査のため足を踏み入れた大阪で、堅物の松本警部補(高倉健)ら日本の警官とぶつかり合いながらも核心に迫り捜査を進めていく――。 2月28日(水)夜8時からは、北海道の大自然を舞台にした感動作「遙かなる山の呼び声」を放送。民子(倍賞千恵子)は、一人息子の武志(吉岡秀隆)を育てながら、亡き夫が残した牧場を経営していた。ある豪雨の夜、一人の男(高倉健)が訪ねてくる。男は一晩泊めて欲しいと言い、納屋に泊まった翌朝出ていった。そしてその夏、男が再び訪れ働かせてほしいと頼み込んでくる。しかし、田島耕作と名乗るその男は、過去を一切語ろうとはしなかった――。 2月29日(木)夜8時からは、戦争の傷跡を抱えて生きる夫婦の愛の物語「ホタル」を放送。鹿児島湾で、腎臓を煩う妻・知子(田中裕子)のために漁を辞め、養殖業をする山岡(高倉健)。ある日、ともに戦った戦友・藤枝が亡くなった知らせをうけた山岡は、驚き、悲しむ。藤枝は山岡と同じく特攻隊の生き残りであった。そして、知子の病状が悪化していることにも気づき――。 ■第1回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた「幸福の黄色いハンカチ」 3月1日(金)夜8時からは、、鉄道員としての生き方を貫いた男の人生を描く「鉄道員(ぽっぽや)」を放送。今年で定年を迎える佐藤乙松(高倉健)は、廃線になることが決まった北海道のローカル線、幌舞線の終着点、幌舞駅の駅長だった。幼くして死んだひとり娘や先立った妻(大竹しのぶ)の回想にふけっている彼の元に、都会から帰省してきたという見知らぬ少女(広末涼子)が現れ、乙松は自然と亡くなった娘の面影を重ねてしまう――。 3月2日(土)夜9時からは、第1回日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀主演男優賞やキネマ旬報ベストワンなど、1977年度の映画賞を独占した山田洋次監督の代表作の一つ「幸福の黄色いハンカチ」を、デジタルリマスター版にて放送。失恋して自棄になった欽也(武田鉄矢)は、会社を辞めて退職金で真っ赤な新車を購入、北海道へドライブの旅に出る。網走に着くと手当たり次第に女性に声を掛け、同じ失恋の痛手を持つ朱実(桃井かおり)を引っかけた。その後、彼らは車で海岸へと向かい、ある秘密を抱えた男・勇作(高倉健)と出会う――。