中古価格80万円以上! 車検もあるし服装も規定あり! イギリスで開催される子どものペダルカーレースがガチすぎて笑う
ルールも服装も決まっているガチレース
さて、ペダルカーのレギュレーションが厳密ならば、ドライバーのルールも当然厳しいもの。まずはウェアですが、当時のレース風にコットンのオーバーオールが義務付けられており、これまた専門のクラフトマンがいるのだとか。また、ペダルをこぐのに最適なシューズというのもあるようで、各自レースのためにフィッティングをしてくるのがデフォ。 セトリントンカップのスタートは昔日のル・マン式、すなわちコースの端に置かれたクルマに向かってドライバーが駆け寄って乗り込むというもの。もっとも、グリッド順はくじ引きとなっており、2ヒート目は逆の順番が適用されることになっています。 ヒート中もまたマーシャルが厳しいチェックをしており、接触には重いペナルティが課せられるものの、コース上の駆け引きについては一般的なレースと同じ裁定が下される模様。これには実際に走っている子どもより、その親御さんたちが抗議をしてくるケースのほうが多いとのことですが、これまたクルマ好きファミリーらしいエピソードといえるでしょう。 ところで、ある年のエントリーリストを見てみると、F1ドライバーから評論家に転じたカルン・チャンドックの息子やレーサーのマリーノ・フランキッティの息子、あるいはピンクフロイドのドラマー、ニック・メイソンの娘さんなど、セレブと呼ばれる面々が少なくありません。こうした雰囲気もまた、イギリスらしいといえばらしいポイント。 たかがペダルカーとはいえ、イギリスのこだわり方や楽しみ方は見習いたいところがたくさんありますね!
石橋 寛