実家の茶室を改装したチーズ専門店「リョクスイアン」をオープンした相澤さん

　チーズ専門店「SHE／SHOCK／CHEESE（シーショックチーズ）」の新店舗「RYOKUSUIAN（リョクスイアン）」が9月30日、黒石市寿町にオープンした。（弘前経済新聞） 【写真】リョクスイアンの店内 　青森県内のスーパーやデパートにポップアップストアを展開し、中三（なかさん）弘前店の敷地内に実店舗「アトリエ」を出店していた同店。8月末の中三閉店に伴い、「アトリエ」にかわる店舗として同店店主の相澤隆司さんの実家を一部改装し、閉店から1カ月で再スタートを切った。 　隆司さんの母の洋子さんは2019年に亡くなる前、実家で江戸千家の茶道教室「緑水庵（りょくすいあん）」を主宰。新店舗は使われなくなった茶室を活用し、店名も教室名から引き継いだ。「母が残したものを受け継いで実家を旗艦店にすることは、いつかはやってみたいアイデアだった。販売環境はこれまでの街中とは真逆の住宅地。中三の閉館は残念だったが気持ちを切り替えて、変化を楽しみたい」と話す。 　店内は、びょうぶや掛け軸など茶室ならではの和の意匠を生かした。屋外でも飲食を楽しめるようテーブル席を設置する。相澤さんによると、足湯の設備や週末限定での食事提供など、来店者がくつろぎの時間を楽しめるような仕掛けを今後展開していく予定という。 　チーズは、フランス産を中心に20～30種類を用意。パルミジャーノレジャーノ（750円）、盛り合わせ（2,000円）、10万円の高額チーズも販売する。ドリンクメニューは、コーヒー（400円）、抹茶（500円）、ワイン、日本酒、ハイボール（以上500円～）を用意する。 　相澤さんは「世界観を広げていける場所。より良い雰囲気を演出できるよう、少しずつ改装していきたい」と笑顔を見せる。 　営業時間は13時～20時。水曜・木曜定休。