「予選会は通過点」 山下美夢有がアメリカの地で描く“未来予想図” 同年代の先駆者からも大きな刺激
最大の目標は“海外メジャー制覇”
山下美夢有が17日、都内のホテルで開催された日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の年間表彰式「JLPGAアワード」に出席。来季の意気込みと展望を語った。 【写真】いい意味で「誰???」の嵐! これが今季のツアーを彩った女子プロたちの豪華絢爛“ドレスアップ”ショットです
今季は開幕からなかなか勝ち切れない試合が続き、シーズン初勝利は10月の「富士通レディース」。翌月の「大王製紙エリエールレディス」を制して2勝目を挙げたが、結果的にはこの2勝にとどまった。 しかしながら、トップ10フィニッシュは18回、記憶に新しい「パリ五輪」で4位、海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では2位に入るなど、年間女王に輝いた竹田麗央とともに今年も女子ゴルフ界の先頭に立ってシーズンを走り抜いた。 「またこうしてここ(JLPGAアワード)に戻って来られてうれしい。『おめでとう』という声をたくさんかけていただいた」と、きょう1日を振り返る。「3日前くらいに帰国したばかり」と、トップ通過を果たした米ツアーの最終予選会から慌ただしい日々を送っているようだが、プレッシャーから解放されたその表情は明るい。 来季からは念願だった米ツアーに参戦。「また新たなスタート。目標にしていた『海外メジャーで優勝する』という気持ちがあるので、しっかり準備して1年間頑張りたい」と現在の心境を打ち明けた。 この日は海外メジャーを制した古江彩佳と笹生優花も出席。表彰式の壇上では「古江さんの優勝は目の前で見ていた。優花とは同級生ですし、いい刺激をもらっている」と話していたように、世界を舞台に戦う“同年代の盟友”がすぐ近くにいることも自らの力になっている。 「予選会は通過点。まだまだレベルアップしないと」 力強いまなざしでそう語った山下。その言葉からもアメリカの地で躍動する姿を期待せずにはいられない。
山下 美夢有(やました・みゆう)
2001年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格。21年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初勝利。22年シーズンは5勝を挙げ、史上最年少21歳103日での年間女王を達成。続く23年も公式戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む5勝を挙げ、2季連続年間女王の偉業を成し遂げた。ツアー通算13勝。加賀電子所属。
ゴルフのニュース編集部