（左から）久保英恵・女子強化委員会副委員長、ジャロッド・スカルディ男子監督、藤木幸太会長、鈴木貴人・強化本部長（カメラ・小林玲花）

　日本アイスホッケー連盟は９日、都内で会見し、男子日本代表の新監督に、ジャロッド・スカルディ氏の就任を発表。カナダ出身で、現役時代は最高峰ＮＨＬで９年間プレー。また１年間、日本の王子イーグルスにも所属した経歴を持つ。 　男子日本代表は現在、２０２６年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の最終予選（８～９月・デンマーク）に進出。４か国の総当たりで、１位になると五輪出場が決まる。切符獲得となれば、１９９８年の長野大会以来、２８年ぶり。自力では１９８０年のレークプラシッド大会以来、４６年ぶりとなる。大きな挑戦を託されたスカルディ氏は「日本の強みは強いディフェンス。いいディフェンスから攻撃につながるのは重要になる。五輪に向けてもそんなに遠い話しではない。夏にもう一度、いい形でチームを作って行くことがまず大事」と語った。 　五輪の最終予選を約４か月後に控えた中での“異例”とも言える監督交代。鈴木貴人・強化本部長は「日本の良さを引き出すことのできる監督だと感じた。私自身、この監督で日本のホッケーがさらなる成長できると信じてともに戦っていこうと思った」と決断の経緯を説明した。 　またこの日は、元女子日本代表で五輪３大会に出場した久保英恵氏が、強化委員会副委員長に就任したことも発表された。現役時代は「氷上のスナイパー」の異名でエースとして活躍したが、今後は日本アイスホッケー界のさらなる発展に向けて尽力。「２０２６年のミラノ五輪に向けて、今までの経験を生かし、強化に取り組んでいきたい」と決意を述べた。