山田 哲人(ヤクルト)、「Mr.トリプルスリー」が通算300号にあと15本【プロ野球大記録に挑む選手たち⑨】
野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、日本でプレーする選手にだって注目の話題はある。2024年のシーズンで、さまざまな通算記録がかかるベテラン選手に注目してみた。 【動画】「プロに行きたい」から一気に覚醒!岡田龍生監督が語る高校時代の山田哲人(履正社-ヤクルト) ヤクルト・山田 哲人内野手(履正社出身)が、通算300号まであと15本としている。プロ13年間で積み上げてきた本塁打数は285本。過去45人が達成している記録を目前にしている。昨年こそ14本塁打に終わったが、21年には34本を放つなど、まだまだ衰えるには早いだけに、今季中の達成に期待がかかる。 山田は残してきた業績から「Mr.トリプルスリー」とも言われる。2015年、2016年にNPB史上初の2年連続トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成。2018年にはNPB史上初の3度目のトリプルスリーも達成した。 2015年 打率.329 38本塁打 34盗塁 2016年 打率.304 38本塁打 30盗塁 2018年 打率.315 34本塁打 33盗塁 実は2019年も4度目のトリプルスリーの可能性はあった。35本塁打、33盗塁をマークしたが、打率が.271で3割に届かなった。 近年は30歳を超えたこともあるのか、打率と盗塁は失速気味。打率は2019年から打率3割を超えることができず、盗塁も2020年以降は2ケタ(10盗塁)が1回だけと激減した。しかし、本塁打数はプロ4年目から10年連続で2ケタアーチをマーク。豪快なスイングから生み出される、きれいな放物線は健在だ。 通算盗塁数は現在194。過去79人がマークしている200盗塁までは、あと6としている。過去、張本勲氏と秋山幸二氏しか達成していない「300号&300盗塁」は難しい状況かもしれないが、本塁打が打てて、走れる選手は野球ではスターであることは間違いない。24年シーズン、山田の打って走っての活躍に期待がかかる。