白髪染めは伸びてきた部分との境目をつなぐように「淡く染める」のがポイント!西川まゆさん
今の白髪染めはほぼファッションカラーと同じような色で染められる
――白髪率が低いのでグレイヘアはまだちょっと早いかな、という方が暗めの色にしたいという場合には、どうしたら良いのでしょうか。 西川さん:先ほどのような白髪をカラーでつなぐ染め方か、ハイライトを細く、暗めに入れるのをおすすめします。 これはハイライトをかなり細めに入れて、スタートを暗めに染めている状態です。そうすると、初めはハイライトがわかりにくいけれど、 色が落ちてきても太い筋の金髪にならないのでおすすめです。初めから、はっきりわかる太いハイライトを入れてしまうと、色が抜けてくるとかなり金髪っぽくなってきてしまうので。 白髪率が低めの方であまり髪色を明るくせずにハイライトを入れたい方は、スタートをなるべく暗くしてください。 注意してほしいのは黒や茶色でしっかり白髪を染めないことです。伸びてきた髪と、茶髪のコントラストが強くなり、プリン状態がすごく目立ってしまうんです。 ――白髪が目立つようになってきたミドル世代は、どんなヘアカラーを選ぶと良いのでしょうか。 西川さん:白髪ぼかし=白髪率に合わせるカラーなので、白髪率の高い方は少し明るめになってきます。派手すぎず、色落ちも金髪になりすぎないベージュカラーは特に人気です。 白髪率が低い方で全体を明るくしたくないという方は、アッシュ系がいいかもしれませんね。 赤みが好きな方とかはピンク系とかでも大丈夫だと思います。 チラチラ白髪の人はブルーブラックなどで染めることもあるんですよ。 とにかく茶髪っぽいブラウン系で染めないのが大事です。 ―― そうなんですね。茶色が無難かなと思いがちですが⋯⋯。 西川さん:そうですよね。でも、染めるカラーにブルーやピンク、ベージュとかが入っていると、その色が白髪に乗ってくるんですよ。で、そうすると淡染め、明るく染めている状態です。白髪のきらついた感じを残しながら染めるといえばいいでしょうか。そうすると、透明感がすごく出るので、伸びてきた髪と自然につながって境目が出にくいんです。
構成・文/大槻由実子 編集/坂口彩
大槻 由実子