前スタンフォード大学長のAI医薬品スタートアップ、1550億円集める
(ブルームバーグ): 米スタンフォード大学の前学長、マーク・テシエラビーン氏は、医薬品開発スタートアップ企業の最高経営責任者(CEO)という新たな仕事に就いた。同氏は昨年、自身の科学研究に疑問が生じたことを受け、学長を辞任していた。
同氏の会社Xaira Therapeuticsは今週、セコイア・キャピタルやライトスピード・ベンチャー・パートナーズなどシリコンバレーの大手企業から10億ドル(約1550億円)の出資を受けてスタートした。同社は、人工知能(AI)モデルを使って病気治療のための新薬を発見することを目指している。
テシエラビーン氏がスタンフォード大の学長在任中、共著論文の研究データに関する疑問を巡り論争が起きた。ただ、特別委員会は昨年、同氏による不正行為やデータ改ざんの証拠を発見せず、同氏は教授としてスタンフォード大にとどまった。新会社の広報担当者によると、同氏は大学を休職して同社で働くという。
関連記事:
原題:Ex-Stanford President’s AI Drug Startup Pulls in $1 Billion (1)(抜粋)
--取材協力:Janet Lorin.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Sarah McBride