休校を前に児童ら重い荷物持って下校 保護者らも困惑の表情
27日に政府が全国の小中高校などに、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため休校を要請。大阪市はそれより前に行われた「新型コロナウイルスに関する所属長連絡会議」で、ウイルスの感染拡大を防ぐため、今月29日から3月13日まで、大阪市立の幼稚園、小中学校を休園・休校にすると決めた。29日午後、大阪市内では小学生の児童や中学生らが、ランドセルのほか、急きょ大きな荷物を持って下校する光景が多く見られ、SNSなどでも今回の休校に困惑する保護者らの投稿が多くみられた。 【ノーカット動画】新型コロナ対策の基本方針を発表 加藤厚労相が会見
ランドセルのほかに、多くの荷物を一気に持って下校する児童たちは困惑の表情。学校からは新型コロナウイルス感染症の拡大予防に向けた学校の休業について説明するプリントも配られ、感染拡大防止や計画的な家庭学習について記されており、大阪市内に住む40代の会社員女性も、その内容をみて困惑の表情を浮かべる。 休校と同じくして、大阪市内の全ての市立小学校で、平日の放課後や土曜、長期休業日に、放課後の活動場所を提供する「児童いきいき放課後事業(通称・いきいき)」もこの期間は中止となり、先の女性は「子どもが休みとなれば、会社も休まなくちゃならない」と気が重くなったと話す。
学校や市の担当者は「小学校低学年(1~3 年)等のお子様は、保護者が新型コロナウイルスにかかる医療従事者等で、監護する方がいない場合はご相談いただければ、各学校の判断で預かることも可能」としているが、実際のところ多くの児童が家庭で過ごすことになるとみられる。 別の大阪市内の40代女性は子どもが卒業を控えるが、卒業式は時間の短縮、規模縮小も通知された。児童は「急に6年生の学校生活が終わって寂しい」と話しいるのを聞いて、女性は「やりきれない。けど、子どもはもっと悔しいでしょう。けど、感染を防止するにはこれしかないと思うので。これもひとつの思い出にしたい」と話していた。