【マレーシア】邦人死傷の観光バス事故、運転手を起訴へ
マレーシア観光・芸術・文化省は11月29日、マレーシアで10月下旬、日本人観光客らを乗せた観光バスがトレーラーに衝突し、死傷者が出た事故について、観光バスを運転していた運転手が起訴される見通しだと発表した。 観光・芸術・文化省は11月20日、事故の関係者らと協議を実施。さらなる捜査のため、被害者の医療報告書や警察による報告書などを入手したという。 同省は、事故の被害者や遺族に哀悼の意を表明。この事故は、マレーシアの観光業や経済にも多大な影響を及ぼすとし、旅行代理店に安全基準の順守を呼びかけるとともに、観光客の安全性向上のため新たな措置を検討する考えを示した。 同事故を巡っては、11月9~11日に日本を訪れたティオン・キンシン観光・芸術・文化相が南海電気鉄道(大阪市)の芦辺直人代表取締役らと会談し、マレーシアを代表して謝罪した。 この事故は10月24日、ペラ州タイピン近郊の南北高速道路(PLUS)で発生した。バスには、ツアーに参加していた日本人観光客を含む13人が乗っており、うち日本人1人が死亡。この事故を受けて、ツアーを主催したJTBの山北栄二郎社長が翌25日、東京都内で記者会見した。