辻製油など5社が登録 三重県 県産材使う「木づかい宣言」
三重県農林水産部森林・林業経営課は5月30日午後4時から県庁で、三重県「木づかい宣言」登録書の授与式を行った。松阪市嬉野新屋庄町の辻製油㈱の辻保彦代表取締役会長(80)や、多気郡多気町ヴィソンのVISONに酢の醸造所「MIKURA Vinegary(ミクラ・ヴィネガリー)」を出店する㈱トーエー(四日市市)の伊藤志乃代表取締役ら5社の代表が出席し、野呂幸利副知事から登録書を授与された。 同登録制度は「県民、企業等による県産材の積極的な利用が、三重の森林を守り、育てることにつながることから、民間事業者の自発的な木づかいの取り組みを推進する」として2018(平成30)年8月に創設。今回の5社を合わせて登録事業者は45社になった。 5社は辻製油、トーエーと、津市のHotel津Center Palaceと、同市のホテル ザ・グランコート津西、いなべ市のトヨタ車体㈱いなべ工場。 辻製油は、社内の施設や備品(エントランス、事務製品など)に県産材を使用するとともに、ホームページで県産材を使用していることや地元の木を使う意義を紹介。今後の施設改修などでも県産材の活用を予定している。 トーエーは発酵室の木板張りの壁やショップのディスプレーにふんだんに県産材を使用している。 この日は、5社の代表がそれぞれの宣言文を読み上げた後、野呂副知事が登録書を授与。登録書を受け取った辻会長は「本社事務所を新築するので、そこで県産材を積極的に使用していきたい。木との縁をもっと増やしていきたい」と話していた。 ※辻製油などの「辻」の字は一点しんにょう