【前編】【令和最新版】 対四間飛車 右銀急戦 シンプルでも超破壊力。対振り最新トレンドはこれ! 五段 高田明浩
※前編では、NO.21(第21問)までを掲載しています。NO.22(第22問)以降をお読みになりたい方は、後編をご購入ください。 ■はしがき 皆さまこんにちは。棋士の高田明浩です。今回紹介する対四間飛車・居飛車右銀 急戦は最近、藤本渚五段がよく指しており、有力な四間飛車対策として注目されています。振り飛車には、居飛車穴熊が脅威だった時代が長く続きましたが、振り飛車側も対策が進んで、いまでは居飛車側が簡単に穴熊に組むことは厳しくなっています。右銀急戦はそんな閉塞状況に風穴を開ける新構想のように思います。私も対抗形では急戦を主として戦っているため、この戦型にはとても興味を持っておりました。最新の将棋と思って調べていると、どうやら昔、所司先生(和晴七段)が指されていた形のようで、温故知新を実感しました。 まだまだ未知の将棋で解明されていない部分も多い戦型です。各局面は居飛車を後手番に設定していますが、本付録では便宜上先後逆で進めていきます。 オールラウンドに、どちら側から見てもわかりやすく解説しようと思います。それでは、一緒に学んでいきましょう。 五段 高田明浩 ※本文中の段位は将棋世界本誌掲載当時のもの ■NO.1 ■●ヒント● 振り飛車は美濃囲い、居飛車は舟囲いとオーソドックスな形に組んだ局面。対四間飛車右銀急戦の基本図だ。ここから戦いを起こしていくが、3手目がポイントとなる一着。 (3手)
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将棋世界編集部