【能登半島地震】「下痢が出てきてる」「水が再開しないと…」 被災地の医療・衛生面に大きな課題 発生からあすで1週間
能登半島で最大震度7を観測した地震から、あすで1週間を迎えます。避難生活も長期化を迎えつつある中、衛生面への懸念が出始めています。 石川県輪島市にある輪島診療所では、かかりつけの患者に対し薬の処方を始めています。ただ、6日の時点で断水が続いていて、通常通りの診療や治療を再開するめどは立っていません。
(輪島診療所副所長・生方彰医師)「整形外科もやっているので(通常なら)小切開とかできるわけだけど、衛生面が整えられないので、そういう処置は全然できないです」「まずは水ですね。何を言っても、水が再開しないことには」 生方医師によりますとに、避難所も水がないことで衛生環境が悪化してきているといいます。 (生方彰医師)「下痢が出てきてるっていうもんで、やっぱり衛生面がひどいので、水が出ないというのが一番。トイレがかなりひどいという話を聞いてて、それでまん延しているんじゃないかなと」
仮設トイレの設置は徐々に進んでいるものの、避難している人の数に対し十分な生活水はなく、手洗いや入浴ができていません。 衛生面が悪化した環境では、1週間ほどで感染症が増える傾向があるといい、被災地の大きな課題となっています。