やっぱり快適なポータブルヘッドホン! Beats Solo 4実機レビュー
Beats(ビーツ)から2009年のデビュー以来、ロングランヒットを続けるオンイヤースタイルのヘッドホン「Solo」(ソロ)シリーズ。その最新機種「Beats Solo 4」(32,800円)が5月14日に発売されました。ふたたび大きな音質向上と機能追加を果たした人気のワイヤレスヘッドホンがどんな方におすすめなのか、実機による体験をレポートします。 【写真】Solo 4は飛行機のエンジンノイズなどもしっかりと遮音してくれました
■定番Soloシリーズが待望のアップデート Beatsが2014年にApple傘下のブランドになってから、同社のヘッドホン・イヤホンは低音強調のサウンドから、さまざまなジャンルの音楽にも柔軟に対応するバランス重視のサウンドに傾向が変わりました。デザインもよりスタイリッシュに洗練され、若年層からオトナまであらゆる音楽ファンが普段づかいできるファッション・アイテムとして親しまれています。 2016年に発売されたワイヤレスヘッドホンの「Beats Solo 3」にはApple W1チップが搭載されて、iPhoneやiPadなどAppleデバイスとの自動ペアリングにも対応しました。新製品のSolo 4にはBeatsが独自に設計したプラットフォーム(ワイヤレスオーディオ向けチップセット)が載っています。この新しいチップセットのおかげで、Solo 4はAppleデバイスに限らず、Android OSを搭載するデバイスにも専用アプリを介してスムーズにつながり、さまざまな補助的機能が使えるようになりました。
■いい音を実感! ロスレスオーディオ対応も魅力 筆者はまず、なんと言ってもSolo 4を「音楽好き」な方に最適なヘッドホンとしておすすめします。 本機は40mm径のカスタムトランスデューサーを搭載するダイナミック型ヘッドホンです。Beatsのエンジニアは新しいトランスデューサーの応答性能を改善し、ハウジングの音響構造にも細やかなアップグレードを図りました。その成果は一段と切れ味を増した、豊かで歪みのないSolo 4のサウンドに反映されています。特にボーカルの表情が力強く、ディティールの情報量にも富んでいると筆者は感じました。ピアノやギターなどアコースティック楽器が中心の楽曲を再生してみても、Solo 4は彩り鮮やかでリラックスできるサウンドを楽しませてくれます。アップテンポなロック、ダンスミュージックの低音もタイトに引き締まっていて、生演奏を聴いているような緊張感が肌にピリピリと伝わってきます。 Solo 4は、ケーブル接続による有線リスニングの際に最大48kHz/24bitのロスレスオーディオ再生をサポートしました。パッケージに付属するUSB-C、または3.5mmオーディオケーブルで、ロスレスオーディオ再生に対応するデバイスにつなぎ、ロスレス音質のコンテンツを再生した時に真価を発揮します。