「悪魔的なプラン」鎌田大地が不調の原因は“会長の構想”と伊メディアが批判「選手だけが損する事態に」
「日本人選手のインパクトはひどかった」
ラツィオの鎌田大地は加入当初、退団したセルビア代表のセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜として期待された。だが今では、鎌田の特徴は、強靭な肉体を武器に攻守両面で躍動したインサイドハーフとは違うとの指摘も少なくない。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開! マウリツィオ・サッリ監督の下で今季の鎌田が苦戦してきたのは周知のとおりだ。開幕4試合はスタメンに名を連ね、昨季王者ナポリとの敵地でのビッグマッチでは決勝点もあげた。だがその後、サッリはチームバランスを理由に鎌田をベンチに降格させ、ルイス・アルベルトの控えとしている。 2024年になってからさらに出場機会が減った鎌田について、イタリアのメディア『Minutidirecuperoは3月6日、「セリエAでの日本人選手のインパクトはひどかった」と酷評した。ただ、原因はクラウディオ・ロティート会長の構想にあったと指摘している。 同メディアは「サッリの戦術メカニズムに溶けこむのは簡単ではなく、セリエAのようなフィジカルなリーグにはすぐ適応できるものではない。だが、最大の問題はおそらく、ミリンコビッチ=サビッチ退団後にロティート会長が望んだことにある」と報じた。 「カマダは最後の30メートルでプレーをつくれる攻撃志向の選手で、ミリンコビッチ=サビッチのように高さもある。フリーで獲得できるというビジネスの匂いを感じ取った会長は、ミリンコビッチ=サビッチ売却で得たお金をまったく使わずに、彼にふさわしい後釜を見つけることを夢見ていた」 「この悪魔的なプランの欠点は、中盤のバランスを土台とするラツィオにおいて、トップ下で必要に応じてサイドを務めるカマダを、インサイドハーフで必要に応じてトップ下になるミリンコビッチ=サビッチのようにしたことだ。カマダの特徴を犠牲にしてミリンコビッチ=サビッチを失った解決策にすることで、選手だけが損をする短絡的な事態になってしまった」 鎌田の契約は延長オプションつきの1年と報じられており、今季終了後の退団は濃厚とも言われている。イタリアでの冒険は、不本意なかたちでこのまま終わりを迎えるのか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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