竜神大橋が豊丘村側で上部工着手へ 期成同盟会が総会と現場見学【長野県】
長野県豊丘村河野と高森町山吹の天竜川で新設工事が進む「竜神大橋」の建設期成同盟会は24日、豊丘村で総会を開いた。三遠南信道、リニア中央新幹線長野県駅へのアクセス道路として重要な役割を担うことを再確認し、2026年度の供用開始に向け、工事が順調に進むよう関係機関に要望することを決議した。 竜神大橋は、1959(昭和34)年に架設された県道市ノ沢山吹停車場線「万年橋」の下流に位置し、万年橋の老朽化や幅員狭小による危険性などの支障などを背景に整備が進んでいる。 事業区間は高森町山吹の国道153号から豊丘村河野の竜東一貫道路までの約800メートルで、うち橋長が264メートル。橋の全幅は10メートルで、車道は片側3・25メートルの2車線。万年橋にはない歩道(幅2・5メートル)も設ける。 2020年に着工し、これまでに両岸の橋台と3基の橋脚、高森側の橋桁が完成。本年度は豊丘側の上部工架設工事や両岸の取り付け道路築造工事を進める。 総会には高森、豊丘、喬木の町村長や議会議員をはじめ、県飯田建設事務所長、飯田市・下伊那郡区選出の県会議員らが出席。総会前には豊丘側の工事現場を訪れ、同事務所から進ちょく状況や今後の計画などを聞いた。 同盟会の会長を務める下平喜隆豊丘村長は「いよいよ形が見えてきた」と工事の進ちょくを喜ぶとともに、「道路は地域の経済、社会発展の礎となるもの。26年度の開通に向け、全力で取り組んでいきたい」と力を込めた。