玉森裕太の瞳の演技にドキッ…一方“海里”よりも闇が深そうな人物とは?『あのクズを殴ってやりたいんだ』第5話レビュー
「何かがありそう」と思わせる倉悠貴“悟”が今後のキーマンに?
海里のまわりにはたくさんの女性たちがいるけれど、本当の海里を知ろうとする人はひとりもいない。きっと、大地の話をしたこともないだろうし、「暗い話はいいから、楽しい話しようよ!」なんて言いそうな人たちばかりだ。海里は、そんな関係が心地いいと自分に言い聞かせてきたのかもしれないが、本当はほこ美のようにおせっかいを焼いくれる人を求めていたのだろう。「うっとおしい」と言いながらも、確実に自分の心が癒されていくのを、感じていたのだと思う。 ただ、次週放送の第6話の予告には、「ついに想いを伝えたほこ美だったが、海里からの返事は曖昧なものだった」という一文が...。海里もきっと、ほこ美に惚れ始めているはずだと思ったが、やっぱり美しいものを汚したくないという気持ちがあるのだろうか。 また、ほこ美に想いを寄せる大葉(小関裕太)の存在や、何かとほこ美を敵視する悪女・撫(玉井詩織)など、かわさき市役所で働くメンバーたちも、存在感を発揮してくることになりそうだ。なぜ、撫はこんなにもほこ美のことを嫌っているのだろう。ただ、大葉を取られたくないから? 鼻につくだけ? だとしたら、表面上はいい友達を演じているのが、怖すぎる。 そして、これはメタ的考察になってしまうかもしれないが、海里と同居している悟も、倉悠貴が演じているということは、“何か”がありそうだな...と思ってしまう。これからは、ほこ美と海里を取り巻くキャラクターたちの動向にも、注目していきたいと思う。 【著者プロフィール:菜本かな】 メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
菜本かな