ライトアップが始まった夜の森の桜並木。一部咲いている木もあり、町民らでにぎわった＝１日午後６時４０分ごろ

　福島県富岡町の桜の名所・夜の森地区の桜並木で１日、ライトアップが始まった。つぼみが色づき膨らむ中、一部では開花し、来場者が春の夜に浮かぶ花を楽しんでいる。１４日まで。 　町観光協会の主催。夜の森公園付近の桜通りや旧富岡二中周辺の道沿いに並ぶソメイヨシノなど地区内５カ所を発光ダイオード（ＬＥＤ）の投光器約２００台で照らしている。 　初日は夜の森公園で点灯式を行った。町観光協会の渡辺吏代表理事と山本育男町長、夜の森桜まつり実行委員長の遠藤一善町商工会長がスイッチを押すと桜並木が照らされていった。 　同地区などが指定された特定復興再生拠点区域（復興拠点）の避難指示解除から１日で１年が経過した。山本町長は「あきらめない思いと努力のおかげで続く景色がいとおしく美しい。多くの人に何度も足を運んでもらいたい」と述べた。公園内には出店もあり、来場者でにぎわっていた。 　点灯時間は午後６時から同９時まで。６、７の両日は１４年ぶりに同公園を会場に桜まつりが開かれる。各種ステージや多様な出店を予定している。