野球殿堂入り候補の松井秀喜氏、金本知憲氏に史上初1年目同時選出の可能性
またエキスパート表彰には、これまでも候補に入っていた足立光宏氏(77)、加藤秀司氏(69)の阪急黄金時代のコンビに、巨人のV9時代を支えた柴田勲氏(73)、通算191勝で惜しくも名球会には入れなかったヤクルトのエース、松岡弘氏(70)の4人が復帰した。 昨年度までの候補者とあわせて計14人がノミネートされたが、エキスパート表彰の選出で注目は、同部門の候補1年目となった昨年度に62票で投票率75パーセント以上となる選出ラインに22票も及ばずに落選となった元巨人監督の原辰徳氏(59)の動向だろう。 1992年度に105人目となる殿堂入りを果たし、エキスパート表彰への投票権を持つ広岡達朗氏は、昨年度、原氏に1票を投じたものの落選となり、「監督11年間で7度の優勝と、3度の日本一を果たした人物。その功績もさることながら、原は巨人でクリーンナップを打ち、正力松太郎氏の意思を受けつぎ、真正面から野球に向かいあう巨人の正しい野球を継承してきた。殿堂入りに値する実績を残して野球界に貢献してきた原が当選しないのは、どう考えてもおかしい。投票者の見識を疑う」と、怒りのコメントを残していた。 今年度は、殿堂入り確実と見られているが、もし2年連続で落選ということにでもなれば、また日本の野球殿堂のあり方について物議をかもしだすだろう。殿堂入り表彰者の発表は1月15日に行われる。