井上70秒KOを海外メディアも絶賛「伝説大きく」「稲妻」「瞬きするな」
WBSSのバンタム級トーナメントの1回戦でWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25、大橋)が元WBA同級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(34、ドミニカ)にわずか70秒でKO勝利した試合は全世界へ衝撃を与えた。各国のスポーツメディアは、次々とこの試合内容を速報した。 米国の権威あるリング誌は「井上がパヤノをWBSSバンタム級トーナメント開幕戦で70秒で倒す」との見出しを取り、「井上が日本の横浜アリーナの試合で前チャンピオンで頑丈なドミニカ人ファイターのパヤノをワンツーで倒して早々にノックアウト。彼のパンチがバンタム級で通用することを再度見せつけた。公式時間は1分10秒で第2シード(の井上)は華々しい戦いぶりでWBSSの準決勝へと跳躍した」と伝えた。 記事では「この新しいシリーズの開幕戦をこのような戦いで終えられてとてもうれしいが、これはまだ一回戦に過ぎない。2回戦もあるので最高の試合を見せたい」という井上の声を紹介。「バンタム級のWBA正規チャンピオンの井上は、次の戦いとして、IBFバンタム級チャンピオンのエマヌエル・ロドリゲスと対戦するかもしれない。ロドリゲスが10月20日に米国でオーストラリアからの無敗の挑戦者ジェイソン・マロニーを倒せば、その戦いは、井上にとって2度目の日本国外での戦いとなりそうだ」とも記した。 ESPNは、「WBSS開幕戦で井上がパヤノに残忍なノックアウトを与え、WBSSの戦いに目の覚めるようなスタートを切った」と報じた。 記事は「井上(17勝無敗、15KO)は初のWBSSバンタム級トーナメントで英国のライアン・バーネットに次いで第2シードだが、この戦いぶりで、井上は残りの陣営を警戒させることだろう。井上は完璧なタイミングで放った右のストレートでわずか70秒でキャンバスに沈める前、ドミニカ人ライバル(のパヤノ)にカウンターパンチを叩きこむことができた」と紹介。 「井上は今年初めのジェイミー・マクドネル戦での第1ラウンドノックアウトにパヤノ戦での勝利を加え、2018年は1ラウンドを超える戦いをしていない」とも続けた。 欧州をカバーするSKYスポーツは「井上はWBSSのバンタム級準々決勝の初戦でパヤノから痛烈なノックアウト勝ちを収め、彼のニックネーム通りの期待に応えた」と伝えた。 記事は「『ザ・モンスター』は対戦相手を倒すためにかけた時間はわずかに1分あまりだった。日本の横浜アリーナで期待する観衆の前で、左に続いて放たれた危険な右のフックで対戦相手の背中を(キャンバスに)叩きつけた」とリポート。 「第二シードの井上は5月に印象的な戦いで英国のマクドネルから奪ったWBAバンタム級世界タイトルを防衛した」と紹介した。