現代美術作家の三島喜美代さん死去 代表作「20世紀の記憶」
陶器に文字を転写する作品で現代陶芸の表現の幅を広げた現代美術作家の三島喜美代(みしま・きみよ)さんが19日、死去した。91歳。葬儀・告別式は近親者で執り行った。 【写真】三島喜美代さんの代表作「Work2000-Memory of 20th Century」 大阪市出身。1950年代から絵画など平面作品を制作し、70年代に入ると、陶器にシルクスクリーンで印刷物を転写する作品を発表。新聞、チラシなどの印刷物やビール、清涼飲料水の缶などを精緻に表現し、氾濫する情報やごみへの不安感を表現した。 代表作に、1万個を超える耐火レンガに100年間の新聞記事を転写した「20世紀の記憶」など。