「楽しくて気持ちいい」 千代「よこね田んぼ」 地元園児があぜ塗り体験【長野県】
長野県飯田市千代の棚田「よこね田んぼ」で12日、千代保育園と千栄分園の園児があぜ塗りを体験した。20日の一般向けあぜ塗り体験を皮切りに、一連の作業が本格化する。 よこね田んぼは芋平地籍に広がる約3ヘクタールの棚田。昔ながらの棚田を後世に残そうと、1998年に地元住民で保全委員会を発足し、一部を管理している。 あぜ塗りは水田から水があふれないよう、こねた泥をあぜに塗って補強する作業。この日は年長園児13人が挑戦した。 園児たちは泥の冷たさに慣れると、木のこてで土手の泥を平らにならす作業のスピードを徐々に上げ「楽しいし(水の冷たさが)気持ちいい」と大きな声で話した。 作業を終えた園児たちに「田んぼの先生」こと保全委員は、両手で大きな丸をつくると「合格です。よくできました」と出来栄えをたたえた。 20日の一般向けあぜ塗り体験イベントは午前9時から正午まで。5月18日には田植え体験とおさなぶり(交流会)を予定している。その後はかかし作り、稲刈り、脱穀、収穫祭などがある。 よこね田んぼのオーナーは昨年より数組増え、50組近くになる見通し。各種問い合わせは保全委員会(電話0265・59・2003)へ。 輪島の棚田復旧を支援 よこね田んぼ保全委員会はこのほど、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の棚田「白米(しろよね)千枚田」の修復を支援するクラウドファンディングに3万円を入金した。