【日本ハム】万波中正&マルティネス マンマル連発で先発・加藤貴之に初白星プレゼント
◆パ・リーグ 日本ハム5―0ロッテ(21日・エスコンフィールド) 「マンマル砲」がさく裂した。日本ハムが今季初の4連勝を飾り、新庄剛志監督(52)就任後最速となる18試合目で10勝に到達し、初めて貯金を「3」にした。両チーム無得点の4回に3番・万波中正外野手(24)、4番・DHのアリエル・マルティネス捕手(27)の2者連続本塁打などで5点を奪い、今季3戦3敗だった先発・加藤貴之投手(31)に初白星をプレゼントした。 *** 264日ぶりのアベック弾で、今季初の同一カード3連勝を決めた。まず快音を響かせたのは万波だ。4回1死一塁で「難しい高さのフォークを見送れたので、そこで真っすぐとスライダーに球種を絞れた」と真ん中に入ってきた失投を一振り。「打った瞬間でした」と、8試合ぶりの第3号をレフトスタンドに突き刺した。 最高潮に達した球場の熱気が冷める間もなく、4番も続いた。前日にジンギスカン10人前を平らげて試合に臨んだマルティネスが、2ボールから148キロ直球を強振。「(万波に)ストレートが続いていたので、自分にも来るかな」と配球を冷静に分析し、狙い球を再びレフトスタンドへ。3試合ぶりの第3号に「(ジンギスカンを)食べてパワーがついたと思うので、それが結果で出て良かった」と破顔した。 本塁打2発の後も打線がつながった。今季初スタメンの9番・中島卓也内野手(33)が適時打を放つなど、打者一巡の猛攻で一挙5得点。好調な打線に万波は「上と下のつながりが出てきた感じはする。チームの雰囲気を含めて、打線の感じは間違いなくいい」とうなずいた。 2人のアベック弾は今季初で、通算3度目。いずれも勝利をつかんでいる。昨年8月16日以来の4連勝で首位・ソフトバンクに1ゲーム差に迫ったが「まだ4月も終わってない。とにかく1勝でも積み重ねることが大事」と万波。勝ち続けるチームとともに「マンマル」コンビも上昇気流に乗っていく。(島山 知房) 日本ハム新庄監督(中軸2人の本塁打に)「彼らが打つとチームも乗ってくるし、勢いが付いて、その流れで打てますよね」 日本ハム田宮(好リードで2戦連続完封勝利を演出)「今日は本当に(加藤貴を)勝たせる、絶対勝ちたいなという気持ちでやっていた」
報知新聞社