横浜FMがA・ロペスのハット含む4発で逆転勝利! 18位・磐田は残留圏との勝ち点差縮められず。次節にも1年でのJ2降格決定の可能性
明治安田J1リーグ第29節延期分のジュビロ磐田vs横浜F・マリノスが16日にヤマハスタジアム(磐田)で行われた。 【動画】A・ロペスが得点ランク単独トップに躍り出るハットトリック! 台風10号の影響で延期となっていた同ゲーム。逆転残留を目指す18位の磐田(勝ち点35)にとっては、残留圏の17位・柏レイソル(勝ち点40)との勝ち点差「5」を縮めるチャンスだ。対する12位の横浜FMは直近の第36節終了時点でJ1リーグの残留が決定した。現在、13勝7分け15敗。シーズンを勝ち越して終わるためにもラスト3試合は全勝で終えたいところだ。 試合は開始4分に動く。ハーフウェイライン付近まで最終ラインを押し上げてビルドアップを図る横浜FMに対して、磐田が左サイドでボールを奪取。松原后、ジャーメイン良と繋ぎ、渡邉りょうが相手DFの背後に抜け出すと、ボックス左手前から横パス。最後は並走していたジョルディ・クルークスが右足で押し込んだ。 逆転残留へ勝ち点3を渇望する磐田に先制点を与えた横浜FMは、失点後から徐々に攻勢に転じる。21分、ヤン・マテウスの落としを受けた渡辺皓太がボックス右からワンタッチでクロス。中央で松原健が頭で合わせるも、これはクロスバーに直撃。23分にも渡辺のミドルシュート、アンデルソン・ロペスのプッシュを立て続けにGK川島永嗣に阻まれると、最後は西村拓真が押し込んだが、今度はオフサイドの判定が下される。 36分にもA・ロペスがゴール前での一対一でクロスバーを叩くなど、磐田を押し込み続けながら、最後のところでゴールを奪い切れない横浜FM。それでも辛抱強く攻め続けると前半アディショナルタイム4分、ついに同点ゴールが生まれる。ボックス手前で小池龍太、西村、渡辺とつなぎ、最後は永戸勝也が狭いスペースを通す絶妙なパス。これを受けたA・ロペスがGK川島との一対一を制した。 試合を振り出しに戻した横浜FMは、勢いそのままに攻勢を継続。すると後半開始早々に試合をひっくり返す。47分、細かなパスワークで右サイドから左サイドにボールを繋いでいくと、永戸がボックス左のエウベルを追い越してボールを呼び込み、ゴール前にグラウンダーのクロスを供給。走り込んでいた西村が左足で流し込んだ。 逆転に成功した横浜FMは、ここから一気に磐田を畳みかける。64分、右CKからヤン・マテウスがショートコーナーを選択。リターンを受けるとボックス右外から左足でクロスを送り、中央で収めたA・ロペスがゴールに蹴り込んだ。さらにA・ロペスは71分にも植中朝日のスルーパスに反応し、ループシュートでGK川島をかわしてゴール。エースが得点ランク単独トップの23ゴール目となる得点でハットトリックを達成し、スコアを4-1とした。 一方、逆転での残留に向けて、この試合で少しでも残留圏との勝ち点差を縮めたい磐田。83分には松原后のクロスをジャーメイン良が左足でボレーシュートを叩き込んで2点差とすると、後半アディショナルタイム3分にも再びジャーメイン良がクロスに飛び込んで、ゴールネットを揺らして1点差にまで詰め寄った。しかし、反撃はここまで。 A・ロペスのハットトリックなどもあり、4-3で勝利した横浜FMが連勝を達成。対する磐田は未消化分の試合を生かせず、残留圏との勝ち点差「5」のままラスト2試合に突入することに。次節の結果次第では、1年でのJ2リーグ降格が決まる。