大牟田先鋒・上原千和がホームグラウンドで躍動 覚えたばかりの新技炸裂5人抜き「思い出の場所で1人でも多く勝つ」【金鷲旗女子】
◆金鷲旗高校柔道大会女子(22日、照葉積水ハウスアリーナ) 金鷲旗初日から熱気が高まる会場の照葉積水ハウスアリーナ。この場所で中学時代から柔道を学んだ選手が〝ホームグラウンド〟で躍動した。 ■「レジェンドが渋滞です」野村忠宏さんら超豪華4ショット【写真】 大牟田は初戦の2回戦を不戦1人で突破すると、3回戦で瓊浦(長崎)と対戦。先鋒の上原千和(3年)が大会直前に覚えたという小外刈りなどを駆使して5人抜きを達成し、チームを23日の4回戦に導いた。効果抜群の新技について、上原は「技のバリエーションを増やそうと1週間ほど前から指導を受けたばかり。チームメートの胸を借りて一生懸命練習しました」とほほ笑んだ。 福岡市出身の上原は、同アリーナ1階のサブアリーナを稽古場とする「照葉柔道教室」に中学1年から3年まで通った、同教室で上原を指導した熊谷岳也さん(48)=福岡県警=は「彼女は上背(168センチ)があるし、手足も長くて投げもできる。高校で地道に練習を続けて成長してくれた」と目を細める。 順当に勝ち抜けば、準決勝で優勝候補の敬愛(福岡)と激突する。全国総体の県予選決勝で敗れたが、6月の九州大会決勝では倒した相手だ。「上原がしっかりリズムをつくってくれると流れはうちに来る」と松岡亮監督は期待を寄せる。「思い出の場所で、自分が1人でも多く勝って、チームの勝利に貢献したい」。17歳は燃えている。(山崎清文) #OTTO金鷲旗情報
西日本新聞社