原子炉水位計が1時間、監視不能に 島根原発2号機 12日午前、原因調査中 中国電力
中国電力が12日、島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の重大事故発生時に使用する原子炉水位計が約1時間、監視不能な状態になったと明らかにした。原因は調査中で、外部への放射能による影響は確認されていない。 【写真】島根原発2号機、25日から発送電 中電 来月10日、営業運転再開へ
島根原発の運用ルールを定めた保安規定では、重大事故発生時に使用する主要数値が監視可能な状態であることを求めている。 中電島根原子力本部は他の計器で状態が把握でき、約1時間で復旧したため、原子炉を止めるなどの対応はとらなかった。運転に当たる責任者が午前11時21分に水位計の異常を認識し、午後0時20分に復帰を確認した。 島根原発2号機は12月7日午後3時に核分裂を抑える制御棒を引き抜き、原子炉が起動し、1時間50分後に核分裂反応が持続する「臨界」に到達した。12日午前1時1分、タービンを回して発電機や変圧器の動作を確かめる「仮並列」を始めた。