壁や小物に、いぶし瓦とくつろげるカフェ 姫路城「平成の修理」で瓦供給 地元の老舗メーカーが開業
いぶし瓦メーカーの光洋製瓦(兵庫県姫路市船津町)が、自社敷地内に喫茶店「CAFE koyo(カフェコウヨウ)」をオープンさせた。瓦製の壁材や小物に囲まれた空間で、地元産食材を使った軽食やコーヒーを楽しめる。 【写真】愛犬とくつろぐため ドッグランにトリミングサロン、カフェも 飾磨の住宅街 1923年創業の同社は現在、姫路市内で操業している瓦メーカー2社のうちの一つ。同社によると、姫路城の「平成の修理」では瓦の供給元の一社となり、大天守最上部の西側に付いているしゃちほこは、同社の職人と奈良の瓦メーカーが共同で制作した。 カフェは瓦に興味があるかどうかにかかわらず、幅広い人にいぶし瓦の魅力に触れてもらおうと、創業から100年がたったのを記念して今年5月に開いた。店内にはサイズや形がさまざまな瓦の壁材が貼られているほか、姫路藩主の家紋をかたどったペーパーウェイトなど瓦製の小物や鬼瓦が並び、購入することもできる。 笹田裕子取締役は「いぶし銀の落ち着いた空間でくつろいでいただけたら」と来店を呼びかける。 水-土曜の午前9時~午後3時に営業。同社TEL079・232・5295(長尾亮太)