Wii U『ゼルダ無双』10周年。『無双』シリーズの爽快なプレイフィールに『ゼルダの伝説』シリーズの魅力が詰め込まれた唯一無二の作品【今日は何の日?】
※本記事は、2023年8月14日にアップした記事を再編集したものです。 『ゼルダ』のキャラクターで一騎当千 【記事の画像(7枚)を見る】 2014年(平成26年)8月14日は、Wii U用ソフト『ゼルダ無双』が発売された日。本日で発売から10周年の節目を迎えた。 『ゼルダ無双』は、コーエーテクモゲームスから発売されたアクションゲーム。本作は国内外で圧倒的な人気を誇る『ゼルダの伝説』シリーズと、一騎当千のアクションゲームとしてこちらもまた絶大な人気の『無双』シリーズがコラボレーションを果たした、ゲームファンにとっては夢のような作品となっている。 開発に携わったオメガフォースとTeam NINJAのスタッフたちも熱心な『ゼルダ』ファンということで、原作パロディーやオマージュがふんだんに盛り込まれており、発売直後から「ネタが満載!」とファンたちを大いに沸かせて話題となった。 『無双』シリーズ最大の特徴にしていちばんの魅力でもある爽快なアクションは、『ゼルダ無双』でも当然ながら健在。群がる敵たちをリンクがひとりで蹴散らして進む感覚は、これまでの『ゼルダの伝説』では味わえない種類の快感だった。くり出す技の数々はいずれも見た目が超ド派手で気持ちいい。巨大なボスを相手にする際はウィークポイントゲージを削ってウィークポイントスマッシュを発動し、大ダメージを与えてやるのが刺激的だったんじゃないかな。 体力がハートの器で表示されたり魔法のゲージが存在したりするなど、ファンにはなじみ深いUIが取り入れられているのもうれしいポイント。楽曲や効果音もしっかり再現してくれていて、ありとあらゆる面で『ゼルダの伝説』を感じられる。なかでも宝箱を開けたときに鳴り響く、いわゆる「ごまだれ~」にはテンション爆上がりだったのではないだろうか。 『無双』シリーズの例に漏れず、プレイアブルキャラクターが多数いるのもありがたかった。『ゼルダの伝説』の操作キャラクターは基本的にリンクなので、別のキャラクターを操るだけでもわりと未知なる感覚でおもしろい。しかもゼルダやインパ、シークのようなシリーズ常連キャラだけでなく、『時のオカリナ』のダルニアや『トワイライトプリンセス』のミドナといった、ツボを押さえたチョイスもニクいところ。当然、宿敵のガノンドロフもバッチリと操れる。 物語を堪能するメインモードの“レジェンドモード”のほかに、多種多様な課題をこなしていくやり込み用の“アドベンチャーモード”があるのだが、マップや課題の選択画面が初代『ゼルダの伝説』風になっているのが非常にイカしていた。ゲームの進行度によって挑戦できる範囲も広がったので、本編クリアー後に遊び尽くした人も多かったはず。ネットワーク機能にも対応していて、助けを求めるほかのプレイヤーの手助けをすることもできた。 2016年1月21日には、ニンテンドー3DSで『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』が発売。Wii U版でのパッチやDLCなどを網羅した移植版で、多数の追加要素もあった。さらに2018年3月22日には、Nintendo Switch用『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX』も登場。両機種の集大成といった完全版のような出来栄えになっているので、いま遊ぶならこちらがおすすめだ。 また、2020年11月20日には『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が発売となった。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の世界の100年前に起きた“大災厄”を舞台にした作品で、100年前の知られざる出来事がドラマチックに描かれている。初代『ゼルダ無双』は複数の『ゼルダ』シリーズを扱ったお祭り感のあるコラボ作品だったが、こちらは『ブレス オブ ザ ワイルド』に焦点を絞ったユニークなタイトルだ。ウィークポイントスマッシュなどのシステムは健在なので、機会があればぜひプレイしてみてほしい。