実りある巳年に 熊本県内でも年賀はがき発売 値上げでも早速購入 ギフト付き新商品も
2025年用の年賀はがきの販売が1日、全国で始まった。郵便はがきの料金が63円から85円に値上げされる中、熊本市中央区の熊本中央郵便局には、来年の干支[えと]「巳[み]」にちなんだ絵柄入りのはがきなどを買い求める人たちが訪れた。 県内では、縁起物の宝袋とヘビのイラスト入りや、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をあしらったデザインなど4種類を販売する。 この日発売のサッカーJ2ロアッソ熊本の記念切手と一緒に年賀はがきを30枚購入した南区の非常勤講師の男性(70)は「元日に年賀状を受け取るとうれしいので、その気持ちを共有するために今年も投函[とうかん]します。昔の仕事仲間への現況報告ですね」と話した。 販売開始前には近くの一新幼稚園の園児が歌やダンスを披露して盛り上げた。 配達の受け付けは12月15日から。元日に届けるためには、12月25日までに投函する必要がある。販売は来年1月10日まで。
また、今年は新商品として、QRコードを印刷した年賀はがき「ポスト&ギフト」も販売(価格は620円など3種類)。受け取った人がQRコードからウェブサイトにアクセスすると、ギフト商品の中から好きな物を選べる。県内では熊本中央郵便局か、郵便局のネットショップで購入できる。 日本郵便によると、25年用の年賀はがきの当初発行枚数は前年比25%減の10億7千万枚で、記録が残る04年用以降で最も少ない。減少率は最大で、10月に料金を値上げしたことによる需要の落ち込みや、交流サイト(SNS)の普及を考慮した。(立石真一)