センバツの頂点に立つのは? 春の甲子園の優勝候補6校
第96回選抜高等学校野球大会が3月18日に開幕。開催に先立ち、8日には組み合わせ抽選が行われ、対戦カードが決定した。今大会は各校の実力が拮抗し、優勝候補本命が不在と言われている。ここでは、優勝候補と目される6校を厳選し、チームの特徴や注目選手を紹介したい。 【表】春のセンバツ甲子園2024 勝ち上がりトーナメント表
大阪桐蔭(大阪)
3年連続で秋の近畿大会を制し、今大会も優勝候補と目される大阪桐蔭。投打に有力選手を揃え、中でも投手陣は大会屈指の陣容を誇る。 昨秋は大阪大会を制すと、近畿大会では報徳学園(兵庫)、京都国際(京都)など強豪校を次々に撃破し、近畿大会王者に。しかし、明治神宮大会は5失策と守備のミスが重なり、初戦で関東一(東京)に敗れた。 それでも、投手陣はドラフト候補にも挙がっているエース・平嶋桂知をはじめ、森陽樹、中野大虎など150キロ前後の直球を持つ投手が多く控える。 球数制限が設けられた昨今の高校野球界において、投手を複数人揃えるのは定石となっているが、その中でもトップクラスの布陣と言えるだろう。打線も、ラマル・ギービン・ラタナヤケ、徳丸快晴ら中軸に一発のある強打者を揃える。 大阪桐蔭は、大会5日目に初戦を迎え、北海(北海道)と対戦予定。昨秋に課題となった守備力を向上させ、2年ぶりのセンバツ優勝に期待がかかる。
星稜(石川)
無傷の公式戦13連勝で明治神宮大会を制した星稜。今大会も優勝候補の一角に挙げられている。 昨秋は石川大会、北信越大会を立て続けに制覇すると、明治神宮大会では広陵(広島)、青森山田(青森)、豊川(愛知)と各地区の代表校を次々と撃破。決勝は作新学院(栃木)を相手に3-1で勝利し、32年ぶりの大会制覇を果たした。 投手陣は、明治神宮大会の決勝で9回1失点の好投を見せたエース左腕・佐宗翼に加え、本格派右腕の道本想とタイプの異なる二枚看板を確立。共に140キロ超の直球を持ち、抜群の安定感を誇る。 一方、打線は明治神宮大会で2本塁打を記録した4番・萩原獅士を中心に隙のない攻撃を展開する。準決勝・豊川戦では打線が爆発し、15得点でコールド勝ちを収めた。 星稜は、21世紀枠での出場となる田辺(和歌山)と大会初日の第2試合で対戦予定。秋春連続の日本一に注目が集まる。