石原燃「蘇る魚たち」を8通りの顔合わせで上演、演出はモトキカク・本木香吏
「モトキカク『蘇る魚たち』」が6月に大阪と東京で上演される。 「蘇る魚たち」は男性の性暴力被害を描いた石原燃の作品で、モトキカクでは2022年に初演した。今回は3人の登場人物に俳優2人をキャスティングし、上演回ごとにどちらかの俳優が出演して8通りの組み合わせでの上演を行う。 【画像】モトキカク「蘇る魚たち」チラシ裏(他1件) 物語は、雑誌記者のコースケ、その友人であるノゾミ、コースケの弟・リオの3人の会話で展開。コースケとノゾミは、幼い頃、共にノゾミの父親から性暴力を受けていて、ほかにも被害者がいた。そのことをメディアに告発するか否かをめぐって彼らは苦悩するが……。 上演に向けて演出の本木香吏は「お芝居の仕上りは、もはや私の想像を遥かに超えたものになっています。その場で起こった繊細な感情や出来事を大切に扱って、登場人物の心の揺らぎが、そのままの純度でお客様に伝わる空間づくりを心がけています。今までなかったことにされてきた事実と向き合い、苦しみながらも回復してゆく彼らの姿。『舞台』という、五感全部で感じる装置の中で、是非それを体験してください」とコメントした。 公演は6月5日から9日まで大阪・扇町ミュージアムキューブ CUBE03、20日から23日まで東京・王子小劇場にて行われ、出演者には劇団Patchの竹下健人、田中健一朗、野村洋希、楠木健吾、五十嵐璃生、山澤誠が名を連ねた。 ■ モトキカク「蘇る魚たち」 2024年6月5日(水)~2024年6月9日(日) 大阪府 扇町ミュージアムキューブ CUBE03 2024年6月20日(木)~2024年6月23日(日) 東京都 王子小劇場 □ スタッフ 作:石原燃 演出:本木香吏 □ 出演 竹下健人 / 田中健一朗 / 野村洋希 / 楠木健吾 / 五十嵐璃生 / 山澤誠 ※席数限定で高校生を無料招待。