富山・樫尾小145年の歴史に幕 「絆消えない」児童誓う、24年度に八尾小に統合
富山市樫尾小学校の閉校式が15日、同市八尾町小長谷の同校であり、145年の歴史に幕を下ろした。児童や住民らは名残を惜しむとともに、歴史や伝統を受け継いで未来に向かって進むことを誓った。同校は市の小中学校再編計画により新年度から同市八尾小学校に統合される。 式典には2~6年生21人と保護者や地域住民らが出席。橋本大一郎校長は「樫尾小はこれからも心の中で永遠に生き続け、子どもたちが未来に向かって進むエネルギーになってほしい」とあいさつした。「児童のことば」では、全児童がひな壇に移動し「閉校しても黒瀬谷で育まれてきた樫尾っ子の絆は消えません」「伝統と歴史を胸に輝く未来に向かってチャレンジします」などと誓いを述べた。 出席者全員で校歌を斉唱し、市教育委員会の宮口克志教育長が閉校を宣言した。 この日は市教委が昨年6月から市内のITベンチャーと連携して進めてきた「バーチャル樫尾小学校」のお披露目もあった。児童は自ら撮影した写真や、バーチャル空間に残した思い出のコメントなどがスクリーンに映し出されると、うれしそうに笑みを浮かべていた。4月1日から市のホームページで公開される。
同校は18日に卒業式、22日に修了式を行い、31日をもって閉校する。