板垣李光人が考える10年後の未来「余裕と知性のある大人になっていたい」
40歳までには余裕と知性のある大人になっていたい
――劇中では、「たった一人の命と、全人類の命。どちらが大切か」という重い問いかけがなされます。板垣さん自身は、この問いになんと答えますか。 難しいですね……。その救われる相手がどうしたいかだと思うんですよ。たとえたった一人生き残ったとしても、他の人たちがみんな死んでしまっていたらどうしようもないし。それも踏まえた上で、その人が生きたいと願うなら、なんとかその命を救える方向に持っていきたいけど、もし殺してほしいと願うなら、そうしてあげるんじゃないかな。 結局、その先に幸せがあるかどうかなんですよね。あらゆる犠牲を払って生き延びたとしても、それが本当に幸せと言えるのか。そこがいちばん重要なんだと思います。 ――では最後にもうひとつだけ。劇中、「10年後の未来」に関する話が出てきます。板垣さんは10年後、何をしていると思いますか。 芝居をしてたらいいなと思いますけど。10年後なんて何をやってるかわからないですからね。芝居は求められてる限りは全力でやらせて頂きますけど、その他のことは全然わからない。何してるんだろう……(と、本気で考え込む)。 ――10年後ですから、31歳になっています。 30代かあ。30代ってちょっとよくわからないですよね。40歳、50歳というのはもうちょっと見えるんです。それまでには余裕と知性のある大人になっていたいなという願望はあるんですけど、30代はまだその途中ですからね。 今のところ20代はなんでも吸収する時期だと思っていて。だから、30代は20代で培ったものを整理する時期なのかな。で、その先にカッコいい40歳、50歳になっていたらうれしいですね。 取材・文:横川良明 <作品情報> 『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』 1月26日(金) より公開 (C)2024「君と世界が終わる日に」製作委員会