マリオカートをヒントに誕生! フォーミュラEを盛り上げるパワーアップ手段「アタックモード」【MF的フォーミュラEひとくち解説 その9】
3月30日に東京ビッグサイトを中心に開催されるフォーミュラE第5戦東京E-Prix。このシリーズでは、予選と決勝を同日に行うことになっており、予選は10時20分から、決勝は15時04分からという予定になっている。 【関連画像】アクティベーションゾーンを通過するフォーミュラEマシン フォーミュラEでは予選を盛り上げる方策としてトーナメント方式を採用している。ギミックが備えられているのは決勝も同様で、一定時間パワーがアップする「アタックモード」というものが使用される。 決勝では通常、マシンの出力は300kW(約408PS)に制限される。しかし、このアタックモードを作動させると、ある一定の時間のみ出力が350kW(約476PS)まで向上する。 アタックモードを使用するには、特定のコーナーに設けられた「アクティベーションゾーン」を通過することが必要。通常のレーシングラインから外れたコーナーのアウト側に設けられる。そのため、特定のコーナーでタイムをロスし、ライバルと競っている状況では順位を下げるリスクも負うことになるが、追加の50kWを使用してポジションを上げるチャンスを得られる。 東京E-Prixにおいては、ターン4のアウト側にアクティベーションゾーンが設けられる予定だ。 アタックモードは決勝中に2度使用することが義務付けられている。また、モーター出力がアップするということは、そのぶん使用する電力も大きくなるということで、レースを通したエネルギーマネジメントにも影響を与える。ライバルとの位置関係やバッテリー残量などを考え、アタックモードをいかにうまく機能させるかが勝負を分けるポイントとなる。 ちなみに、アタックモードはシーズン5に導入されたもので、「コース上に設けられた特定のゾーンを通るとパワーアップする」というのは、皆さんご存知の人気ゲームソフト『マリオカート』シリーズから着想を得たものだ。
MotorFan編集部
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