民間施設での水泳授業実証開始 松山市、番町小モデル校に 学校プール更新時期控え(愛媛)
今後10年以内に愛媛県松山市内の多くの学校プールが施設の更新時期を迎えることから、市教育委員会は6日、番町小学校(同市二番町4丁目)をモデル校に、民間施設で水泳の授業を行う実証事業を始めた。約4カ月間、教員の負担や授業内容などを確認し、プールの在り方を決める参考にする。 6日は3年と5年の児童(各2クラス)が入れ替わりでスポーツクラブフィッタ松山(同市宮西1丁目)の屋内プールを利用。学校で水着に着替えた後、施設の送迎バスで移動し、教員と施設のインストラクターが連携して屋内プールで授業を実施した。 市教委保健体育課によると、番町小のプールは1971年に設置。耐用年数の60年が近づき、近隣校のプールの共同利用も検討したが人数的に難しく、民間施設での実証事業を決めた。事業費は約480万円。耐用年数期間全体のプール維持費は1校当たり約2億円で、更新には約3億円が必要だという。 番町小はこれまで水泳で年10回の授業を設けていたが、実証事業は回数を減らして1回の時間を長くし、トータルで同等の時間を確保する。プールを一般の利用客と同時利用するほか休館日も活用。施設は同時利用の日程を一般の利用客に周知しているという。
愛媛新聞社