東海大甲府・若山 「精密機械」にわずかな乱れ 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会の第2日は20日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、東海大甲府(山梨)はエース若山恵斗投手(3年)が延長十一回を投げ抜いたが、東海大相模(神奈川)に1―3で敗れた。昨秋の関東大会準々決勝に続く「兄弟対決」での勝利はならなかった。 【「タテジマのプライド」東海大対決を写真特集で】 「精密機械」がわずかに乱れた。同点で迎えた十一回1死二塁の場面。真ん中低めの直球を東海大相模の大塚に痛打された。決勝右前適時打。「コースが甘かった」。さらに長打を浴びてこの回2失点。力尽きた。 昨秋の公式戦での与四死球率は1・20と今大会の主戦投手でトップの制球力を誇る。しかし六回にけん制でボークを取られ、心が揺れた。七回2死二、三塁の場面では、1ボール2ストライクから外角に大きく外したボールを捕手・三浦がそらし、先制された。初めて足を踏み入れた甲子園。バッテリーの「心のスキ」(村中監督)が失点につながった。 それでも優勝経験のあるチームを相手に延長十一回で自責点2。力を証明したが、「制球力を磨き、気持ちのスキをなくして甲子園に戻ってくる」と誓った。【高橋秀明】 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。