モディ氏の今後を決めるインドのキングメーカーはこの面々
テルグ・デサム党のナイドゥ党首
テルグ・デサム党(TDP)のN・チャンドラバブ・ナイドゥ党首もまた、何度も立場を変えてきたリーダーの一人だ。BJPが率いる連合に加わっているTDPは総選挙と同時に行われたアンドラプラデシュ州の州議会選挙で勝利を収めた。
ナイドゥ氏は昨年、公金横領容疑で逮捕されたが、今回の選挙で州首相に返り咲く見込みだ。
一部の国内メディアはモディ氏とシャー内相が4日にナイドゥ氏と電話で会談したと伝えた。
全インド草の根会議派のバナジー党首
可能性は低いものの、政権の今後を左右する可能性があるのは野党連合の「インド国家開発包括同盟(INDIA)」に加わる全インド草の根会議派の党首で西ベンガル州の州首相のママタ・バナジー氏だ。
モディ氏を激しく批判してきたバナジー氏はBJPと連携する可能性は低い。しかしインドでは過去に接戦となった選挙の後に、あり得ないとみられていた連携が成立した例がある。またバナジー氏は20年ほど前にBJPが率いる政権で閣僚を務めた経験もある。
バナジー氏と最大野党・国民会議派との関係も緊張をはらんでいる。同氏はかつて国民会議派に属していた。両党は表向きは連携しているものの、州内の一部選挙区で競合している。
原題:Here Are the India Kingmakers Who Will Determine Modi’s Future(抜粋)
--取材協力:Akriti Sharma、Advait Palepu.
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Saket Sundria, Swati Gupta