朝ドラ『おむすび』を特徴づける“ゆるさ” ギャルメイクの橋本環奈に父親と友人の反応は?
『おむすび』のベタさを楽しめるかが評価の分かれ目に
メイクをした結に父親の聖人が気づかなかったシーンは“ギャルあるある”かもしれない。至近距離で凝視すればさすがに気づくと思うが、周囲の目を気にしてあえてスルーした可能性もある。修羅場はこの後に持ち越された格好だ。ランニング中の翔也がチームメイトに促されてフェス会場に足を運ぶくだりは、ご都合主義すぎて笑ってしまった。なお、ステージで欧陽菲菲の「ラヴ・イズ・オーヴァー」を熱唱した「歌うまキッズ」は林田茶愛美。小学4年生ながら、ジャンルを超えた音楽性でCMやバラエティ番組で活躍中である。 歩が着ていたTシャツのゆるキャラではないが、多方面に開かれたゆるさは『おむすび』の芸風といえる。その象徴が剣刺しの失敗だ。「来るぞ」と思って本当に来てしまうベタさを楽しめるかが、本作を好きになれるかどうかの分岐点かもしれない。
石河コウヘイ